花月爆笑劇場「飯場物語」 | 続アメマのおとしもの

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●毎日放送「花月爆笑劇場」
●吉本新喜劇「飯場物語」 作・演出 松本俊介
 
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【出演者】
工事現場監督・・・原哲男
人夫・・・平参平
同・・・間寛平
同・・・やなぎ浩二
同・・・池乃めだか
同・・・木村あきら
同・・・姉川巌
同・・・梶原一弘
同・・・潮恵司
事務員・・・畑憲一
飯場のおばさん・・・南喜代子
その娘・・・藤里美
本社部長・・・泉ひろし
その秘書・・・園みち子
社長秘書・・・天野久美子
 
【舞台】
郊外の工事現場の飯場。セメント袋、ヘルメットよろしく。中央にテーブルとイスがあり、中央奥から食器の出し入れができる。下手は事務所でその奥に足場で作業場に行ける。その右側に丸太の足場で実際に人が登れる。
上手は走り込み。
 
【あらすじ】
暑い夏の盛りの工事現場。作業をサボっている奴ら(池乃めだか 他)がいる中で一昨日入ったばかりのオッサン(平参平)は年配だが働き者。監督(原哲男)も感心している。そこへまた変わった男(間寛平)が働きに来た。こんな男でも人手不足で工事が遅れているのを本社部長(泉ひろし)に嫌味を言われるから仕方がなく雇った。しかし本社部長は工事の遅れを監督の責任だと責め、監督を降ろしてしまう。その結果、作業員を二つの班(池乃班・やなぎ班)に分け、工事の早さを競わせ勝った方を給料を倍にすることにした。その日からお互いに邪魔や喧嘩をしながら競うが、ある日やなぎ班の姉川巌が日射病で倒れた。聞くと負けたくないがために徹夜で作業をしていたという。そんな時、原が最近セメントや鉄骨の質が落ちているのが気になっていて、本社部長の泉がピンハネしてるのではないかと疑いをかける。案の定、泉は材料費のピンハネや作業員の人数の水増し報告、秘書(園みち子)との愛人関係などやりたい放題だった。そこへ社長が登場。なんと参平のオッサンだった!泉の不正を暴くために、現場に潜入していたのだった。社長は泉とみち子、共謀者の畑憲一を現場で働かせ、原を監督に復帰させ現場の作業員を一致団結させたのであった。
 
【雑感】
よくある正体不明の男が「実は・・・」というパターン。お話の芯は原哲男平参平で、間寛平は座長ですがお気楽な役どころ。
丸太の足場があることで間寛平がサルのように走り回ったり、飯場のオバハンの南喜代子の娘が藤里美というだけでワクワクしますね。
もうほとんどの役者がその役にピッタリはまっているお芝居です。
 
この7月中席の新喜劇は京都からの続演の「浜は発展途上中」(作・演出 大河内通弘)でしたが、途中から特プロとしてこの作品が上演されました。
そして長年続いた新喜劇のチーム制がこの昭和58年7月で終了。この組も実は室谷信雄が座長の組ですが、イレギュラーで間寛平が座長になっています。
翌月からは京都→うめだの続演もなくなり、京都は独自の作品を上演。出演者もタイトになり、完全に「なんば・うめだ」と差別化を図っています。
 
 
※あくまでも台本を読んだままに記事を掲載しています。実際に上演された際には、キャストやタイトルに変更があったかもしれませんのでご了承下さい。