花月爆笑劇場「わが家のタヌキ親父」 | 続アメマのおとしもの

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●毎日放送「花月爆笑劇場」
京都花月 昭和58年5月上席うめだ花月 昭和58年5月中席(プログラムはそれぞれをクリック)
●吉本新喜劇「わが家のタヌキ親父」(プログラムでは「わが家のたぬき親父」) 作・演出 藤井賢
 
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【出演者】
南家の主人(養子)・・・室谷信雄
その妻・・・南喜代子
その長男・・・池乃めだか
その次男・・・姉川巌
その長女・・・藤里美
次男の悪友・・・梶原一弘
同・・・天野久美子
銀行の支店長・・・泉ひろし
その甥・・・やなぎ浩二
長男の雀友・・・木村明
同・・・潮恵司
化粧品のセールスマン・・・畑憲一
お手伝いさん・・・園みち子
庭師(みち子の兄)・・・岡八郎
 
【舞台】
建設会社の社長宅の応接間。下手は土蔵で、下手奥に勝手口。バックは住宅街の遠見。応接間には暖炉、上手奥は二階への階段あり。
 
【あらすじ】
南家の養子の信雄(室谷信雄)は妻(南喜代子)や子供たちからも馬鹿にされ、頭が上がらない。その上に子供たちは遊び呆けている。長女の里美(藤里美)は何かとお手伝いのみち子(園みち子)にキツく当たる。信雄はそれを知っていて、みち子の兄の庭師(岡八郎)共々気にかけている。そんなときに信雄の取引先の銀行の支店長の泉ひろしが甥のやなぎ浩二がここの娘に一目ぼれをしたとやってきて、喜ぶ里美だったが実はみち子のことで、それに頭に来た喜代子と里美はみち子を罵倒する。もう我慢ができないとこの家を出て行く決心をした八郎とみち子だったが、あまりの家族の態度に信雄は「養子であっても一家の主」であることを再確認し、家族には正しく厳しい態度でいることを誓う。その後に、長男(池乃めだか)がイカサマ麻雀で窮地にあるのを八郎が助け、家族は改めて親父や八郎のありがたさも理解するのであった。
 
【雑感】
室谷信雄が少し年配の役で、南喜代子と夫婦役というのも珍しいですね。やはりお芝居のヒーローは岡八郎で、バカ息子の池乃めだか、気の強い南喜代子藤里美、清純な役の園みち子、と適材適所の役どころ。
GWの京都花月での上演ですが、岡八郎が京都出番というのもまだチーム制があったからでしょう。
 
このようにちょっと上流家庭のお芝居も藤井賢の得意とするところで、奇才の作家ですよね。
当時の藤井賢は室谷組を担当することが多く、当時の台本を見ると座長の室谷信雄をいろんな役柄で使っています。木村進、間寛平のように副座長経験もなく座長に昇格した二人とは違って、室谷信雄は同じ座長でも苦労人ですから作家さんもいろんな役を与えたいという気になるのでしょうか。
 
 
 
※あくまでも台本を読んだままに記事を掲載しています。実際に上演された際には、キャストやタイトルに変更があったかもしれませんのでご了承下さい。