花組公演 タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビュー'99 | 続アメマのおとしもの

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1999年8月13日~9月27日 宝塚大劇場・花組公演
 
新生花組第二弾の公演はお芝居とレビューの二本立て。カリスマトップ真矢みきの後を継いだ愛華みれ。お披露目公演「夜明けの序曲」は散々な結果に終わりましたが、さて今回は・・・。
 
8月29日11時公演1階13列目、9月11日15時公演2階7列目で観劇。
 
今回もポスターがイマイチ・・・薄い化粧が愛華みれをオバサンぽくしてしまっているように思います。
 
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●ミュージカル・アラベスク「タンゴ・アルゼンチーノ」
脚本・演出/小池修一郎
 
ルドルフ・ヴァレンチノの映画「黙示録の四騎士」をベースにした作品で、第一次世界大戦前、パリに留学したアルゼンチン出身の画家志望の青年が辿る愛の軌跡の物語。
 
当時の花組はトップ、二番手、三番手が弱くて若手男役陣に魅力がありました。
 
トップ愛華みれはフリオという画家志望の青年。主演的にはパッとしない役。それは愛華みれの演技的なものや華もあるでしょうね。
 
相手役の大鳥れいは愛華フリオと不倫する元高級娼婦。彼女は遅咲きの娘役トップでしたが、若い娘役トップにはできない大人の魅力がありました。
 
二番手匠ひびき。下手すぎて・・・ノーコメント。
三番手伊織直加も同じく・・・(笑)
 
若手男役陣に春野寿美礼、瀬奈じゅん、水夏希、彩吹真央と将来有望な男役がひしめいていました。
 
お芝居は物語り的には面白いですが、ラストにバタバタとお話が片付いてしまうのが残念なところ。
 
 
 
●グランド・レビュー「ザ・レビュー'99」 
構成・演出/岡田敬二
 
宙組からの続演ですが、多少の場面変更がありました。
全体的に良かったですが、やはりトップ、二番手、三番手に弱さを感じ、歌唱力は宙組に比べて格段に落ちます。
 
■第一章 オープニング
華やかな大階段で幕開け。ここでもやはり若手に目が行ってしまいます。
 
■第二章 ザ・ロケット
59名による大ロケット。ここの楓沙樹のダンスは素晴らしかった!
 
■第三章 デビュタント
ブルーの軍服の愛華みれがきれいでしたね。
 
■第四章 アトランティック・オーシャン
初っ端の銀橋の場面では伊織直加が中心かと思いきや、春野寿美礼。今思えばやはりこの頃から、伊織がトップ路線から外れていってるのですね。
黒燕尾の群舞はやっぱりいいですね。
 
■第五章 夢人
宙組の姿月あさとが少年らしかったので、愛華みれには無理がある。
 
■間奏曲
匠ひびきは踊ってるといいんだけど、歌うとガクッとなります。
 
■第六章 フィナーレ
名曲「アマポーラ」でトップコンビのデュエット。
そして宙組とは若干違うパレードで幕となります。
 
 
全体的に辛口批評ですが、真矢みきのワンマンショー的なショーに比べて、組全体での作品という印象が強くなってきた花組に好感は持てますが、歌唱力の弱さは「歌劇」というのには程遠いものでしたね。