Bilski判決についてはいろんな人がいろんなことを言っているが、日経BP知財Awareness(このビミョーなネーミングはなんなんでしょう?)の「吉田哲の米国知財レター 」の最近のコラムは、ちょっとおもしろかった。
この論考は、Bilski判決の要約や解説としてはあまり期待すべきでないが、その背景の分析としては、研究者らしい掘り下げがなされており、傾聴に値する。タイトルの示すとおりである。
あえて言えば、著者の指摘する「ビジネスモデルを特許制度で保護することによる社会の利益と不利益」は、通常の物の特許にもあてはまる気がする。そうではなく、ビジネス方法特許の場合物の特許にくらべ外延が画し難く、そのため不利益(具体的には、濫用的な権利行使による競争阻害効果)が物の特許より少しばかり大きい、というところが、問題なのではないだろうか。
そう考えると、Machine or Transformation Testにも十分な合理性があるように思われるが、最高裁としては、解釈論としての限界を超える、という判断なのかもしれない。