魔が差した。

 

 オリジナルたまごっちは全て海外版なので、隠れキャラクターはいずれもビルかザっちにしかならない。可愛く魅力的なシェルがたくさんあるのに、それらで日本版でお馴染みのおやじっちやせきとりっちは育てられないのが残念で仕方なかった。

 そのなある日、購入した人気シェルデザインの一つ「Dreamy」を見たら無性にやりたくなってしまったのだ。夢かわメルヘンおやじを。

 

 復刻版と当時物とでは使用電池が異なることもあって内部の構造もシェルの作りも同じではない。そのため残念ながら当時物の基盤を使用することは難しい。一方、同じ電池を使用し内部の構造やシェルの作りが同じと思われる『祝20しゅーねん!たまごっち』ならばそのまま基盤を入れ替えられそうだと考えた。

 そこで『祝20しゅーねん!たまごっち』をフリマアプリで購入。日本発売の復刻版は出荷数が少なかったためか出回りが少なく価格も高騰している。ジャンク品で十分なので比較的安価に購入できるものを探した。

 

 早速基盤の交換を試みたがいくつか問題発生。

 基本的な作りは同じと思われたが内部で基盤を固定するネジのサイズが違った。オリジナルたまごっちの方が太く、日本版の基盤の穴に通らなかった。仕方ないので恐る恐るルーターで削り、穴を広げてみた。

 また、日本版をシェルから外した時に勢い余ってスピーカーの動線が取れてしまった。テープで固定するというお粗末な応急処置で一時は機能したものの、案の定プレイ中に音が出なくなってしまった。しぶしぶ半田ごてを購入し、見様見真似で何とか修理。

※日本版とオリジナルたまごっちではスピーカーへの接続も異なる。日本版が導線なのに対してオリジナルたまごっちは基盤からバネ状のものが触れて接続する形。シェルを交換する際はスピーカーごと入れ替える必要があった。

 こうして一応入れ替えは成功したが、思いの外大変だった。

 

 

 

 

 つい欲が出てケースまで購入してしまった。

 運良く手に入ったてんしっちのピンクケース。ラメと天使の羽がよりメルヘンを演出してくれる。可愛い。

 大変満足した。