Original Tamagotchi(オリジナルたまごっち)

 GEN1(元祖たまごっちのバージョン)※まめっちパッケージ

 GEN2(新種発見!!たまごっちのバージョン)※みみっちパッケージ

 2022年11月23日発売  価格3,080円(税込)

 カラー:限定版含めバリエーション多数

 ※上の画像は輸入品と思われパッケージに日本語表記はないが、国内販売品には説明書含め日本語表記が入っている。

 

 1996年に発売された初代「たまごっち」「新種発見!!たまごっち」の海外版の復刻版を日本に逆輸入した商品である。2017年に日本で発売された「祝!20しゅーねんたまごっち」の海外版と言える。

 ゲーム内の言語は英語。隠れキャラクターが海外版に差し代わっている他、タマゴの見た目や死亡時の画面、食事の内容などゲーム内のいくつかの要素も海外仕様になっている。

 

 主なターゲットはZ世代らしく、服装に合わせるファッションアイテムとしても提案しているとのこと。当時物と比べてとにかくシェルのバリエーションが豊富で限定版も多い。個性的でデザイン性の高いシェルはSNS映えもする。平成レトロブームにも乗り、当時を懐かしむファンの間でも人気が再燃している。

 

 

 

〈 ゲーム内容 〉

 初代「たまごっち」「新種発見!!たまごっち」の復刻版であり、基本的に内容はほとんど同じ。宇宙からやってきた不思議な生き物「たまごっち」の育成ゲームである。

 食事を与えたりゲームで遊んであげたり、時には病気を治療したりしつけをしたりとお世話をする。たまごっちは時間経過により成長し、お世話の仕方によって様々なキャラクターに変身する。

 後に発売されたたまごっちのような通信機能や結婚・出産・世代機能などはなく、至ってシンプルな仕様となっている。

 

 

〈 ストーリー 〉

 たまごっち星で楽しく暮らしていた「たまごっち」たち。たまごっち星ではあらゆるものが生命を持っており、たまごっち星それ自体も一つの生き物だ。ある日そのたまごっち星にお酒を飲ませてしまったおやじっち。たまごっち星はすっかり悪酔いし、大きな声で歌を歌い出した。普段は穏やかなたまごっち星の豹変ぶりに驚いたたまごっちたちはUFOに乗って宇宙へ飛び出す。

 地球へたどり着いたたまごっちたちを発見したのはふしぎ生物研究所のばんぞー博士だった。博士はたまごっちたちのために「たまごっちHOUSE」を開発。助手のミカチューとともに研究を進めた。「たまごっちHOUSE」を介して人間とたまごっちとのコミュニケーションが可能となり、たまごっちをペットとして育てることができるようになったのだ。

 

 

 

 

〈 プレイした感想 〉

 本体の性能は当時物よりも上がっておりボタンの感度やゲームの反応が良くなっているので、サクサク進められて心地良い。ただし一部ボタンの反応が鈍いものや音割れが気になるものもあり、本体に個体差があるようにも感じられる。

 また、新品なのに画面にキズが付いていたり塗装にゴミのような物が混入していたり黒いスレのようなものがあったりすることもたまにある。結構雑なのが残念だ。

 

 内容については当時物と同じプログラムと言いつつ、いくつかの細かい仕様が変更になっている。そのためプレイ難易度は上がっているように感じられた。

 ↓特に気になった点

病死しやすい

 当時物はよほど放置しない限り病死することはほとんどない。一方オリジナルたまごっちは特に幼少期に病死しやすくなっているように思う。まめにお世話をして病気を放置することなく育てていても突然危篤状態になって死んでしまうことがある。おかしを与えることが病気のリスクによりつながりやすくなっていると思われる。少量与えても問題ないが、なるべくごきげんアップゲームでお世話をするのが死なせないコツかもしれない。

キャラクターの分岐条件がより複雑化している

 当時物と「しつけ」の仕様が変更になっている。当時物はしつけメーターの値がそのまま分岐条件となっていたが、オリジナルたまごっちはしつけメーターの値に限らず「わがままサイン」の見逃しが分岐に影響する。そのため一番良い子のまめっちやみみっち、隠れキャラクターの育成が当時物と比べて難しくなっている。

 

 一番の魅力はファッション性の高いシェルデザインだ。当時のシェルデザインそのままに販売された日本版の復刻版も懐かしくて良いが、新しく多様なシェルデザインがコレクション欲をそそる。あまりにも次々に新商品が発売されるので収集はしきれないが、お気に入りのシェルでお気に入りのキャラクターを育てるのが楽しい。