【 ゲームの概要とキャラクター 】

 

  たまごっちは死ぬと天使の都へ昇り「てんしっち」になる。そのてんしっちたちがかつてお世話をしてくれた人間たちに「ありがとう」を伝えるため、再び地上へやってきたのだという。しかし長旅によりパワーダウンしてしまい困っているようだ。ばんぞー博士がてんしっちのために改良した「てんしっちHOUSE」でお世話をしてあげよう。

 

 「おなか」や「ガンバル度」や「TP(てんしパワー)」といったてんしっちの状態を表すメーターが主に時間経過により減少するので、必要に応じて食事を与えたりゲームで遊んであげたりしてお世話をする。時には「コウモリ」や「ガイコっち」といった育成を妨害する存在を撃退したり、てんしっちがおいのりをしてくれたら褒めてあげたりもする。

 時間経過により最初のお墓画面→第一形態→第二形態→第三形態→第四形態→第五形態まで変身する。キャラクターや育て方によっては第四形態が最終形態となる場合もある。キャラクターは複数存在し、基本的には育成条件(お世話の程度や各種メーターの値など)により分岐する。最終形態まで育て、再び天使の都へ帰っていくのを見届けよう。

 

 

 ☆ キャラクター(14種類) → キャラクター図鑑① キャラクター図鑑②

 

〈 ベビーてん 〉

 おばけっち2号(最初のおばけっちとお墓の画面から5分経過で誕生)

 まるてん(おばけっち2号から1時間くらいで変身)

 

〈 チルドてん 〉※ まるてんからいずれかに変身 

 こどてんたこてん

 

〈 アダルてん 〉※ チルドてんからいずれかに変身

 くりてんぎんじろてんしぷくてんたらてんおやじてんし

 

〈 かくれキャラ 〉※ 特定のアダルてんから条件を満たすと変身

 ふたごてんしさぼてんしおとのてん

 

〈 スーパーかくれキャラ 〉※一度のプレイでは出せないレアキャラ

 ラッキーウンチくん

 

〈 その他 〉

 デビルっち(ゲームオーバー時に変身※お世話不可)

 

 概ね誕生から約2日経過(たいざい日数3日目くらい)で第四形態のアダルてん、条件を満たせば更に数日経過(たいざい日数4~6日目くらい、育て方による?)で第五形態のかくれキャラに変身する。かくれキャラに変身させるためにはアダルてんからまめにお世話をする必要がある。かくれキャラにならないアダルてんやかくれキャラに変身するアダルてんでも条件を満たさなかった場合には第四形態が最終形態となる。

 

 

 

【 ゲームの始め方 】

 

 本体の起動にはLR44のアルカリボタン電池が2個必要となる。当時物の未開封品を購入した場合、電池が劣化している場合が多いので新しいものと交換した方がよい。

 絶縁シートを抜くか裏面のリセットボタンを押す、前回のゲームクリアもしくはゲームオーバー画面からスタートの場合はAボタンとCボタン(両端のボタン)を同時押ししても始められる。正常に起動できれば電子音とともに画面中央におばけっちとお墓が現れる。

   ↓

 おばけっちとお墓の画面からBボタン(真ん中のボタン)を押し、時計を設定する。

(リセットの場合、時計の設定を行わないといくら待ってもてんしっちは誕生しない。2回目以降のプレイであれば既に設定済みなので必要なし。)

   ↓

 5分経過するとおばけっち2号が誕生する

 

 

 

【 基本操作とコマンド 】

 

 

 

 ↑ アイコンは画面上段に4つ、下段に4つの合計8つ並んでいる。

 (てんしっちは販売時期によりアイコンが2パターン存在する。画像ではイエローのマルとピンクのマルで区別している。内容は同じ。)

 

 上段 : チェックメーター  食事  ごきげんUPゲーム  トイレ

 下段 : ほめる ・ 注射 ・ でんき ・ よびだしサイン

 

 画面下の操作ボタンは左からAボタン、Bボタン、Cボタンの3つ。Aボタンで選択、Bボタンで決定、Cボタンでキャンセルが基本操作となる。

 また今作は音センサーが搭載されている。本体右斜め下辺りを指などでトントンたたくと反応する。

 

 

☆ その他ボタン操作でできること

時計機能

 通常画面でBボタンを押すと、右からのスライドで時計画面が現れる。

 時計画面でAボタンとCボタンを同時押しすると時刻の再設定ができる。Aボタンで時、Bボタンで分を設定し、Cボタンで決定だ。この機能はポーズとしても使えるので、お世話ができない時や休みたい時などにSET表示のまま育成を止めておくことが可能だ。電池が切れない限りは途中から育成を再開できる。

 

消音モード

 通常画面でAボタンとCボタンを同時押しすると、ピロッと音が鳴り消音モードになる。もう一度同じ操作をすると元に戻る。消音モードでは呼び出し音も鳴らなくなるので外出先でも安心。ただしお世話の見逃しには注意が必要。

 

 

☆ 各アイコンの機能と使い方

 

  チェックメーター

 

 

 

 てんしっちのたいざい日数TP(てんしパワー)しあわせ度おなかガンバル度の状態をそれぞれ確認することができる。

 

たいざい日数

 てんしっちが人間界で過ごした日数。てんしっちが起床すると1日加算される。最初のおばけっち2号育成中に誕生から50分程で一度就寝・起床するためそこで1日加算される。そのため育成を始めた日が1日目となる。ただしキャラクターの就寝・起床時間の個体差により変身時にずれてしまうこともある。

 ちなみに時計を操作しててんしっちの就寝・起床を繰り返すことで意図的にたいざい日数を加算することもできるが、これによって変身を早めることはできない。変身には一定の時間経過が必要なのだ。ただし睡眠時間のスキップは可能なようで、てんしっちが寝たら電気を消し起床時間に設定し直して育成することができる。これによってある程は育成時間の短縮ができるのだ。

 

TP(てんしパワー)

 てんしっちのパワーを表す値。最小値は0、最大値はキャラクターによって異なる。主に時間経過により減少していく。後述の食事アイコンを使用してチョコを与えることで+2アップする。

 おいのりにより消費するがほめるとアップするのでプラマイ、ほめないと減少したままになる。てんしパワー0でもおいのりは出現するようだ。

 またTPの値は主にチルドてん以降、キャラクターの変身にも影響する場合がある。

 

しあわせ度

 てんしっちがおいのりやおいのりのまねをした際に後述のほめるアイコンを使用して褒めてあげると加算される値。細かいメモリ表示になっていて分かりにくいが、4回で満タンになる。

 後述の食事アイコンを使用してチョコを与えた際にコウモリに横取りされると減算されてしまうので注意が必要。

 詳しくは分からないがこの値は高い方が良いようだ。(変身やてんしっちの滞在期間に影響?ガイコっちの出現に影響?詳しくは未検証。)

 

おなか / ガンバル度

 メーターはそれぞれハート4個で表示され、主に時間経過により減少していく。ハートが1個減少するまでの時間はキャラクターや育成状態によって変化する。特に初期は減りが早い。

 おなかは食事アイコンを使用してパイを与えると加算される。ガンバル度はごきげんUPゲームをクリアすると加算される。またガンバル度はおいのり(またはおいのりのまね)をしている時以外にほめるアイコンを使用すると減少してしまう。

 メーターが空になると呼び出し音が鳴り、よびだしサインが点灯する。必要なお世話することでハートが1個でも埋まればよびだしサインは消えるが、お世話をしなくても一定時間が経過すると消える。後者の場合はお世話ミスとなり、キャラクター分岐に影響する。

 

 

  食事

 

 

 「パイ」か「チョコ」を選択できる。パイ1回でおなかのハートが1個埋まり、チョコ1回でTP(てんしパワー)が+2加算される。

 パイはおなかメーターが満タンの状態だとそれ以上は嫌がって食べなくなるが、チョコはTPが最大値になっても食べ続ける。TPは前作の体重とは異なり増加しても何ら支障はなく、むしろ高いほうがよいのでチョコは積極的に与えて問題ない。

 

 

 

 チョコを与えた際、時々↑「コウモリ」が出現することがある。

 本体右斜め下辺りをトントンたたいて音センサーが反応するとコウモリを追い払える。追い払うのに失敗しチョコを横取りされるとしあわせ度が減少してしまう。

 

 

  ごきげんUPゲーム

 

 

 「ジャンピングスターゲーム」というミニゲームで遊ぶ。画面右方向から星が流れてくるのでAボタンまたはBボタンを押しててんしっちをジャンプさせる。タイミングよくボタンを押すことができれば星を飛び越えることができるが、失敗するとてんしっちが星とともに流されてしまう。5回1セットで3回以上成功するとゲームクリア、ガンバル度のハートが1個埋まる。パーフェクトだと一度にハートが2個埋まる。

 

 

  トイレ

 てんしっちがおいのりのあとに出した星クズうんちを流すアイコン。

 

 

  ほめる

 

 

 てんしっちはTPの値が一定以上の状態で、おいのりをしてくれることがある。(この時TPを消費する。)

 お世話の呼び出しとは異なるおいのりの電子音が鳴り、よびだしサインが点灯する。キャラクターのまわりにキラキラが現れるので電子音を聞き逃しても画面で確認できる。一方チルドてん以下は「おいのりのまね」なのでよびだしサインは点灯するが電子音は鳴らずキラキラも現れないが基本操作はアダルてんと同じ。

 

 おいのり状態になったらほめるアイコンを使用して褒めてあげる。褒めてあげるとてんしっちが喜び、しあわせメーターが加算される。同時にTPも上がる。

 おいのりの後は必ずうんちをする。星クズうんちというキラキラしたうんちだが、放っておくと溜まってしまうので前述のトイレアイコンを使用して流す。

 なお何もない時にほめるアイコンを使用するとてんしっちが調子に乗り、ガンバル度が減少してしまうので注意。また、おいのり状態をほめずに放置すると勝手に星クズうんちをして終わる。その場合しあわせメーターは加算されずTPも上がらないので、TPは消費されて下がったままになる。

 

 

 

 また、てんしっちは時々「おでかけ」をする。画面中央にドアが表示され、呼び出し音は鳴らないがよびだしサインは点灯する。

 この時ほめるアイコンを使用するとドアが半開きになる。その状態で本体右斜め下辺りをトントンたたき、音センサーが反応するとてんしっちが戻ってくる。この時しか見られない姿が現れるので遭遇したらラッキー。(↑上の画像右はぎんじろてんしのおでかけの姿。)

 おでかけはメーターの値には関係しないのでお世話としては対応しなくても問題ない。

 

 

   注射

 

 

 てんしっちのわきにドクロマークが現れることがある。これはデビル界からやって来たという「ガイコっち」が誘惑している状態とのことだが、プレイ上の意味合いとしては前作の病気状態とほぼ同じ。

 注射アイコンを使用し、「天使の都特産のてんし水」を注入するとガイコっちを消すことができる。1回で消えない時は何度も使用すること。

 ガイコっちが現れた状態で放置するとデビルっちになってしまい、ゲームオーバーとなるので注意が必要。また何度もガイコっちが現れると3回目くらいには治療する間もなく強制的にデビルっちに変身してしまう。

 

 

  でんき

 

 

 てんしっちは夜になると眠る。就寝及び起床時間はキャラクターによって異なるが、てんしっちが眠ると呼び出し音が鳴り、よびだしサインも点灯する。

 でんきアイコンを使用して明かりをオフにしてあげる。起床時は自動的に明かりがつくので操作は必要ない。

 でんきを消さずによびだしサインが消えてしまうとお世話ミスとしてカウントされる可能性が高い。ただし就寝時はよびだしサインの点灯時間が通常時よりも長く、1時間くらいの余裕はある。

 

 また、てんしっちが眠っている時以外にでんきアイコンを使用して明かりをオフにすると必ずガイコっちが出現する。注射アイコンで治療はできるが、これを繰り返すとデビルっちになってしまうので気を付けること。

 

 

  よびだしサイン

 おなか・ごきげんのメーターいずれかが空になった時、就寝時、おいのり(またはおいのりのまね)をした時、おでかけした時などに点灯する。メーターが空になった時と就寝時、アダルてん以上のおいのりの時には呼び出し音も鳴る。

 よびだしサインは点灯し始めてから14~15分前後で消えてしまうことが多い。よびだしサインが点灯している間に対応するのがお世話のポイントとなる。

 

 

 

【 エンディング 】

 

 

 

 

 てんしっちはすでに死んでいるので「たまごっち」「新種発見!!たまごっち」のように死を迎えることはないが、ゲームの終わりはやってくる。エンディングは大きく分けて昇天エンド堕天エンドがある。つまりゲームクリアとゲームオーバーだ。

 

 

 

 昇天エンドはてんしっちが人間界での修行を無事に終えて再び天使の都へと帰っていくエンディングだ。

 最終形態(少なくとも第四形態のアダルてん)まで変身した後、育成状態に応じて数日経過すると↑左画像のようにてんしっちが「さよなら」を告げる画面になる。この状態となるともうお世話はできず、Bボタンを押すと↑右画像のように天に昇っていく。その後画面にThanks!と表示されてゲームクリアとなる。

 こちらは前作の寿命死に当たり、グッドエンドといっていいだろう。

 

 

 一方堕天エンドはてんしっちが育成途中にガイコっちの誘惑に負け、デビルっちになってしまうエンディングだ。

 お世話をせずに放置するとガイコっちが現れやすくなる。右上にドクロマークが付き、ガイコっちの誘惑を受けている状態で放置する、もしくは3回くらいガイコっちが出現することによりどのてんしっちもデビルっちに変身してしまう。デビルっちに変身すると一切のお世話ができなくなり、ボタンを押しても反応しなくなる。つまりゲームオーバーだ。

 こちらは前作の病死に当たり、バッドエンドといえる。

 

 ニューゲームを始めるには昇天エンドの「Thanks!」画面または堕天エンドのデビルっち画面でAボタンとCボタンを同時押しする。再びおばけっちとお墓が現れ、また育成を始めることができる。