もう一台てんしっちのたまごっちを購入した。中古の未開封品だ。届くなり開封し裏の蓋を開けてみたところ、電池が漏れて接触部分が汚れていた。このままだと通電しない可能性が高いため綿棒で拭き取ろうとしたところ↑部品がポッキリと簡単に折れてしまった。金属が劣化していたのだ。

 

 これが中古品を購入するリスクだ。特に90年代に発売された当時物は保存状態などにより品質の幅がかなりある。パッケージやシェルの日焼け・変色はもちろん、ネジの劣化、電池の劣化、その他内部機器の劣化など見た目では分かりにくい劣化も多々あるのだ。

 特に未開封品は出荷当時の電池が入ったままになっているため、電池漏れを起こしている場合も多い。その上漏れた液体により周辺部品までやられていることもある。またそもそもネジががっちり固まっていて回らず蓋が開かないこともよくある。

 

↑液体の漏れたボタン電池

 

 新品未開封というのは普通は魅力的に思える。ボディに色ハゲやキズの心配もない。ただし販売から数十年経過しているもの、特に初代たまごっちに関しては動作確認済みで比較的きれいなものを購入する方が無難かもしれない。遊ぶことを目的としているならば尚更だ。新品未開封の商品を購入して本体に欠陥が見つかっても基本的に返品は難しく出品者の落ち度を追求することもできない。特にプレミアが付いた高額品はかなりのリスクを伴うことを理解して購入する必要がある。

 ネジが開かない、電池漏れの影響で作動しない等はあるあるなので難しければ無理はせず修理の専門家に依頼するのが良い。手間はかかるがが間違いはないだろう。

 

 と言いつつもつい力技でゴリゴリやってしまう癖がある…。

 

 

 ↑表側の部品(そもそも内部を開くネジが開かないと取り出せないが運良く開いた。)

 取り出して交換する電池の部品は裏側だが撮り損ねた。

 

 

 ↑ 画面奥に見える背景は実はプリントを施した厚紙なのだ。思いがけずクラシック。この厚紙を入れ替えたら好みの背景にカスタマイズできるかも。光沢がないとダメか。

 画面の色ムラが気になったのは経年劣化によりこの厚紙が歪んでいたせいだった。

 

 

 ↑ 無事作動。

 かなり前に購入したが欠陥(絵が極薄でしか映らない)のため避けていたものがたまたま保管してあったのでそちらから部品を抜き取り転用することで一応解決。ついでに背景シートも入れ替えて色ムラも改善した。

 所詮電子部品に不慣れな素人作業だ。半田ごても持っていないし扱えない。リセットボタンやネジなどの細かいパーツがばらけたり内部の電子部品周辺をおそるおそる触ったりとぎこちないことこの上なかった。元に戻せなくなったり破損したりするリスクもあるのでおすすめはできない。