本屋大賞を読書〜天地明察 | 心にうつりゆくよしなし事を

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2010年に本屋大賞を受賞した

冲方丁さん著「天地明察」を読みました


徳川4代将軍家綱の治世、日本独自の暦を

作り上げるというプロジェクトが立ち上がる


改暦の実行者として選ばれたのは

碁打ちの名門の家に生まれた渋川晴海


己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を

見出していた彼は「天」との壮絶な勝負に

身を置くことになる


という内容の時代小説です


「おくりびと」でアカデミー賞外国語映画賞

を受賞した滝田洋次郎監督が、岡田准一さん

主演で映画化もしました


主人公の渋川晴海こと保井算哲は実際に

日本独自の暦作りに専念した実在の人物!


この小説の登場人物たちは

キャラが立ってる人が多くて

大変面白く読みました


実際の渋川晴海という人がどんなキャラ

だったのかはわからないですが、

この小説の中の渋川晴海は、愛されるべき

人物として描かれていました


読んでいて、思わず微笑んで

かわいいなって思っちゃいました

母性本能をくすぐられるっていう感じ


びっくりしたのは水戸光圀のキャラ!

テレビ時代劇「水戸黄門」を観てたから

すっかりそのイメージが付いてたけど


この作品では40歳の光圀公が登場してます


武芸を通して鍛えられた筋骨隆々たる

見事な体躯をしており、非常に大柄で

迫力がある相貌


若い頃はとんでもない荒くれ者で

徳川家の一員でありながら暴気の赴くまま

闇夜を駆けて辻斬り行為に耽ったと言う

逸話もあると書かれてました


え〜タラー全然イメージ違う〜びっくり


それはさておき、算術とか天文学とか

難しい学問は出てくるけど、意外に

さらっと読めたし、面白かったです


読後が気持ち良い作品でした