クランク逆回転でチェーンが外れる | サイタロウの自転車日記

クランク逆回転でチェーンが外れる

走りながらペダル逆回転を繰り返すことはすべきではないのですが、足着きのためなどの少々の逆回転は仕方のないこと。チェーンがフロントアウターリアロー側に掛かっているとき、クランクを逆回転するとチェーンがインナー側に移動したりさらに内側に外れたりすることがあります。このことに対する対策を考えて見ました。
フレームの作りに問題があったり、ギアとチェーンの組み合わせに問題があったり、原因はいろいろあると思いますが実際に経験した2例をもとに考えて見ます。
例1。以前アウターギアをシマノからストロングライトの新品に交換した際、今まで起きていなかったこの問題がおきました。発生頻度が低かったのでなにも対策をしませんでしたが、普通に使っているうちに問題が起きなくなりました。新品ギアの歯先は角がしっかりしていて、その角がチェーンに触れることがチェーン移動のきっかけであり、使用しているうちにその角がすり減って、きっかけにはならなくなったのだと考えられます。
例2。相当程度摩耗したアウターとチェーンで問題が頻発する組み合わせのとき、作業台上で何度も何度も繰り返し問題発生場面を観察しました。
まずはチェーンについて。工具不用で切り繋ぎできるミッシングリンク付近で問題発生が多く見られた。別のミッシングリンクに交換したらその部分の問題は解決した。このことから考えられること。摩耗したチェーンは横方向のシナリが大きくなり内プレートが歯先に接触しやすくなる。これがチェーン移動のきっかけになる。特に使用期間の長いミッシングリンク使用時はこの傾向が大きい。しかし例1のことをチェーンに当てはめて考えると、新品チェーンは角がしっかりしていて歯先との接触時にしっかりときっかけになると考えることもできるかもしれない。
そしてギアについて。観察で分かったこと。問題が発生するきっかけとなる歯は特定のいくつかの歯であった。中でも特に頻発する歯があった。
対策としてきっかけになる部分、歯先の進行方向後側(逆回転時は進行方向側)の外側をほんの少々ヤスリで削って見た。すると作業台上でも実走でも問題は発生しなくなった。
ギアを削ることについて。ほんの少々とはいえギアを削ってわるいことはないだろうか?トルク伝達に関わるのは歯の進行方向前面、シフトダウン時チェーン移動のきっかけになるのは歯の進行方向前側の外側。削ったのは進行方向後側なので削り過ぎなければわるいことはないのではなかろうか。削る量は使用によって摩耗するであろう程度を目安に少ない程よしとしました。削ることについては自己の責任を認識してしました。

 

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後日追記。

歯先を削るだけでは到底解決できないほどの組み合わせ例とその対策を2017/8/8のブログに書きました。参考になればと思います。

クランク逆回転でチェーンが外れる 対策その2

 

2017-09-29にも基本的なことを一応念のため書きました。

クランク逆回転でチェーンが外れる その3

 

2019-05-21 そもそも論やDi2での対策。

クランク逆回転でチェーンが外れる その4そもそもアウターロー

 

2020-01-16 まとめを書きました。

クランク逆回転でチェーンが外れる その5 まとめ

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