「神社: 悪魔のささやき」熊切和嘉監督「キム・ジェジュン、血まみれの顔が美しい」



[スポーツWイム・ガウル記者]「神社:悪鬼のささやき」(以下「紳士」)は、日本の神戸の廃神社に踏査に行った大学生3人が消え、パク・スムダン(キム・ジェジュン)と彼の大学後輩(攻城下)が彼らを取り巻く悪鬼の正体を暴くオカルトホラーで、第28回富川国際ファンタスティック映画祭の「マッドマックス」セクションに招待され、ワールドプレミアで上映された。


映画の演出と脚本を担当した熊切和嘉監督は、6日の富川国際ファンタスティック映画祭でスポーツWと作品について話す時間を持った。


映画「鬼畜大演姫」(1997)でデビューした熊切嘉監は、先に「#マンホール」(2023)で第27回富川国際ファンタスティック映画祭に招待されたことがある。熊切和義監督は昨年とは違うセクション、違う国籍の映画を持って2年連続で富川を訪れた。



昨年は「#マンホール」という作品を上映したと同時に企画マーケットの方にずっといた。それで去年は映画祭より企画マーケットに重みを置いたんだけど、今年は映画祭をメインに訪問することになってレッドカーペットも歩いて、富川国際ファンタスティック映画祭がこんなに派手な映画祭だったことを初めて知った。


初めて韓国映画の演出を務めるようになった熊切嘉監監督は、昔から韓国映画に興味はあったけど、まさか直接韓国映画を撮る機会があるとは思わなかったと言った。


偶然知り合った韓国人プロデューサーさんが、一時期日本でもプロデューサーとして活動していたんだけど、その方が一緒に一度やってみたらいいなとおっしゃった。提案を聞いてずっとホラーをしたいって言ってたし、話が出てから1年も経たないうちに「神社」の演出を提案されるようになった。かなりしっかりと進行されて成功した作品だ。韓国映画ではあるけど、物語の主舞台がどうやら日本だから、私に提案が来たのではないかと思う。


様々なホラージャンルの中でも「神社」はオカルトホラーを借用し、パク・スムダンが主人公であると同時に韓人会牧師が登場する作品だ。久万里木和義監督は日本の特性を言及して作品の方向性について説明した。


日本は神が多い多神教で、ひっくり返して言うと無宗教に近い国だ。一つの宗教だけにこだわる国ではないわけだ。アメリカ映画の中で「エクソシスト」みたいな作品も結構好きだけど、私が日本人だし、しかも私もクリスチャンじゃないからそんな作品が撮れないと思った。ところが、韓国にはキリスト教信者が結構多いという話を聞いたし、それならエクソシズムにも近いオカルトの話を描き出せるだろうという思いで作品を引き受けるようになった」



劇中の「神社」の舞台は日本の兵庫県にある神戸市で、映画は神戸オールロケーションで作られた。


熊切嘉監監督は「映画の中に登場したトンネルやアトリエとして使われた廃家など、場所が実際にある場所だ。観客の方々がセットだと推測できる場所も知ってみると、ロケーションのロケ地だ。したがって、映画を作る前から場所はすでに決まっていて、その場所に合わせて物語を作っていった方に近い」と明かした。


以前の作品でも神戸市を撮影場所として使ったことがあると明らかにした熊切嘉監 監督は、神戸市が持つ魅力を伝えたりした。


神戸市は昔から外国と貿易をしていた港湾都市だから、韓国の釜山と近い感じだ。港湾都市だから外国文化が早い時期から入ってきたから、古い洋式の建物もたくさん残っていて、チャイナタウンも鎮座している。多様な文化が雑多に混ざっている地域だ。また海と山が近いから風景が立体的だ。興味深い地点が多い魅力的な地域だ」


映画のタイトルでもある建築物「神社」は、韓国人には多少不慣れに感じられる場所でもある。「神社」はこのような場所を主な素材として借用して一味違う書士を加味した。


韓国の方々の立場では、神社が正体分からない場所という印象があり、日本人の私にとっても特別な雰囲気がある。こんな場所を一種のマクガフィンにしようと思った。恐怖の対象に見えたけど、実は恐怖の根源は別のところにある叙事詩を作ろうという気持ちで物語を発展させていった」



ロケーション撮影で行っただけに、主な素材となる神社も実際の廃神社で撮影を行った。熊切嘉監監督は「元々なら怖くて試せなかっただろうけど、今回は大きな気持ちで撮影をすることになった。神官から気をつけろという忠告を受けたりもした」とエピソードを解いた。


撮影場所が事情がかなりある紳士のようだった。それで、ロケーションハンティングをする時、実際に居住する住民がそこで本当に撮影してもいいのかと聞いたりした。撮影に突入しても、モニターのような資機材が詰まってしまうことが起きたりもした。妙なオーラが実際にあるような気がした。撮影しながら私も結膜炎にかかったし、スタッフも喘息の症状が現れた。ほこりが多くてそうだったかもしれないけど、とにかくみんな苦労したし、あまりいいことはなかった。(笑)」


また、撮影環境が本当に劣悪だったと明らかにした監督は、1.5kmにも及ぶトンネルでの撮影エピソードを伝えたりした。


トンネルの幅がとても狭くて、小さな軽トラック1台通れる道だった。車両が前後にしか動けない状況で撮影したんだけど、その中にトイレがあるはずがないんじゃないか。それで途中でトイレに行くには、トラックに乗って後進して行くしかなかった。本当に大変で過酷な現場を乗り越えた分、戦友愛のような感情ができて、今回の映画祭を通じて久しぶりに再会することになった俳優たちと当時を思い出しながら、それなりに楽しかったという話も交わした。


今回の映画は熊切和嘉 監督と彼の妻が共同執筆した作品だ。シナリオの開始点について監督は「演出を任せることにした時点からシナリオのアウトラインはすでにある程度取れている状態だったし、場所と俳優という要素が決まった状態でその要素を生かせる形で物語を構築していくことになった。人間の不完全さと弱さに悪鬼が食い込むということに集中して話を組むようになった」と明かした。


幼い頃から「エクソシスト」「イーブル・デッド」のような作品を鑑賞して「ホラーファン」になったという熊切和嘉監督は、今回の映画が初のホラー映画演出作だ。


熊切嘉監監督は「ホラー映画をちゃんと演出してみるのは今回が初めてだから、今回の作品はまさに私が念願していた作品でもあった。だから、ちゃんと怖くて深い闇がある作品を作るのが今回の演出の目標だった」と言及した。



また、今回の映画のジャンルでもあるオカルトホラーについては「人間の善と悪を比喩的に表現したジャンル」と言って、これまで感銘深く見たホラー映画になぞらえ、監督の視線で眺めたジャンルの解釈を伝えた。


人間の心の中でうごめく邪悪な要素を悪魔という形を借りて表現したようだ。例えば「エクソシスト」でも人間と悪魔が会話する場面が出てくるんだけど、観点を違って見ると自問自答しているように見える。『エクソシスト3』でも悪魔と花嫁が会話する場面が出てくるけど、その場面もある意味、一人で話しているように見えることもある。そういう地点が魅力的に近づいてきて、今回の作品を作る時もそういう要素を意識して反映した」


昨年招待された熊切和義監督の映画「#マンホール」と今回の「神社」は、あいにく「#イケメン」というアイコンと共に富川国際ファンタスティック映画祭で紹介された。中島裕人以降、次回作でキム・ジェジュンをキャスティングして、もう一度イケメンを主演に出したことについて、監督は「毎回イケメンを使うわけではない。偶然なだけ」と言って笑ってみせた。


「#マンホール」のような場合はイケメンではあるが、イケメンというのを逆に利用した作品だ。外見は完璧だけど、知ってみると違う顔があることを示すためにイケメンを主人公に借用した。反面、今回の「神社」のような場合はスターが登場する映画を作ろうとしたし、その主人公としてジェジュンさんを提案された」


グループ東方神起のメンバーとしてデビューしたキム・ジェジュンは、2018年には日本でソロ歌手としてデビューし、日本のフジテレビドラマ「素直になれなくて」など現地で演技者としても活動した。


映画の撮影以前にキム・ジェジュンについて知っていたのかについて聞くと、クマキリ・カズヨシ監督は「お名前とともにとても有名な方だということだけ知っていた」とし「詳しく知っているわけではなかったのに、


うちの姉がとても好きだった。お姉さんがジェジュンさんのファンだから一緒に作業に入ると言ったら

「君が本当に出世したんだ」「大物になったんだ」と言って、この方が本当にスターだということを実感した」と話した。



今回の作品でキム・ジェジュンは望まないように神の呼びかけを受けたが、運命に順応して神堂を構えた美大出身のシャーマン「ミョンジン」役を演じた。


キム・ジェジュンをキャスティングしたことについて、熊切和嘉 監督は「イケメンでありながら外見が人っぽくなく、ヴァンパイアみたいな面がなくないみたい。ジェジュンさんが演じた役割がシャーマンなのに、シャーマンは人間ではあるけど、暗い一面を抱えていると思って、役割にぴったりだと思った。また、肌の色があまりにも蒼白に近いハヤシダを見ると、血まみれの顔が美しいと思ったし、特に映画の最後のシーンにおいてはジェジュンさんが適格だと最初から思った」と満足を表した。


特に熊切和嘉 監督は、初めてキム・ジェジュンに会ってもらった印象で台本を大幅に修正することになったという事実を明らかにした。


ジェジュンさんの見た目が持つ不安そうな感じを映画の中で生かそうとしたし、それで人間的に弱い部分を照らそうとした。「ミョンジン」が運命に順応したくなかったシャーマンになるというキャラクター設定と、劇中の「ミョンジン」があらゆる要素にいじめられ、だんだん崩れるクライマックスのシーンもジェジュンさんに直接会ってから修正された部分だ」


歌手ではなく俳優としてのキム・ジェジュンの魅力はどうだったかな。熊切和嘉 監督は、闇が染み込んだような美しいビジュアルと、長年の歌手活動で鍛えられた優れた身体能力を挙げた。


ある意味、とても健康な男のイメージではないようだ。光と影があるとしたら、ジェジュンさんは暗い影の方にちょっと近いようで、陰影があって切ない感じがある。体を使う時も身振りに人の目を引く魅力がある。身体能力がかなり優れていると感じた」。


主人公を演じたキム・ジェジュン以外にも「ユミ」役の攻城下、「ハンジュ」役のコ・ユンジュンなどの韓国俳優たちが作品に加わった。熊切和義監督は韓国の俳優との作業について「国ごとに俳優の方々の特性が違うのに、韓国の俳優の方々は論理的だ」と言及した。


「日本の俳優の方々は現場に来て、相手の俳優に合わせて自分自身の反応を引き出すとしたら、韓国の俳優の方々はリーディングに入る前から台本を読んで、本人が理解できない部分について説明をお願いする方が多かった」



外国作品に参加したから、言語的な部分でも違いを感じるしかなかった。熊切和吉監督は、韓国語からなる作品を演出するということについて「もちろん難しかった」と言いながらも、過去の経験で克服できたとも言った。


昔、黒澤清監督がフランスで「銀板の上の女」という映画を撮った当時、私がメイキングフィルムを撮影するスタッフとして参加して監督の隣にずっとくっついていた。当時、黒澤監督もフランス語はよくわからないから、俳優たちに言語的な部分は完全に任せて、他の部分で勝負を見た。私がそんな姿を見たから、私もそんな風にしようという考えを持って挑戦するようになった」


熊切和嘉 監督が現場で俳優たちに一番大きくディレクションを与えた部分は、悪鬼にセンビングの演技だった。その演技を繰り広げる俳優たちに監督は「最も野蛮な動き」を見せてほしいと要求した。


俳優さんたちが悪鬼に気まぐれな動きをする時、すごく悩んでいたようだった。撮影当時は知らなかったけど、昨日GVを進行しながら俳優たちと一緒に舞台に上がって話しながら分かった。撮影する時、具体的な動きを見せながらディレクションはしましたが、悪鬼が誰の体に入るかによって様々な姿を見せてくれるので、一つの形で規定されていなくて難しい部分があったようだ」


「神社:悪鬼のささやき」は、来る12日の深夜上映を控えている。熊切和嘉監督は映画祭、あるいは劇場で映画に出会う観客たちに挨拶を伝えた。


ちゃんとホラー映画を作るのは今回が初めてなので、私がやろうとしたことは全部映画に収めたと思います。映画を楽しく見ていただき、観客の皆さんが映画の渦に巻き込まれることを願います。






いつ日本で放映されるのか 教えてくれーーーー😂😂😂