先日、雛の様態も安定したので

横浜トリエンナーレ 三渓園会場に行ってきました。


ご主人様の独り言-tori6


こちらの会場には

ティノ・セーガル 《Kiss》

ホルヘ・マキとエドガルド・ルドニツキー 《薄明》

トリス・ヴォナ=ミッシェル《無駄に灯るあかり》

内藤礼《無題(母型)2008年》

中谷芙二子《雨月物語》

の5作品が展示されています。


ティノ・セーガル 《Kiss》

旧矢箆原家住宅


ご主人様の独り言-tori4

写真NGだったので作品そのものの画像はありませんが

この重厚な古い民家の奥の一間で男女の演者により

延々とキスシーン続く作品。


はじめ見てるのが、とっても恥ずかしかったです。

衣装は普段着、BGMは無し、客席も無くて同じ畳の部屋で‥

作品を見るという堂々とした気分より、こっそり覗き見してるみたいで

なんだか落ち着かないし、後ろめたいし‥

でも、ず~っと見てると、ある一定のたゆたうようなリズムでいつ果てるとも無く

演じられるキスシーンは、とっても神聖な儀式めいたものに

思えてきて、ざわざわしてた気持ちも、不思議と静まってきました。


ご主人様の独り言-tori2


この日の三溪園は紅葉も見頃ということで

トリエンナーレを見に来た人より、自然を楽しみに訪れた

お年寄りや、親子連れが多くいて

格子の間から中を覗いて驚いてるお年寄りや

子供を抱えて急いで退散する若いお母さんとか

観客の反応が面白かったですよ。


私みたいにアートだって知ってても、ちょっとビックリな

作品ですから、自然を楽しみに訪れた人は

かなりショックだったでしょうね。にひひ



ホルヘ・マキとエドガルド・ルドニツキー 《薄明》

旧東慶寺仏殿



ご主人様の独り言-tori1

こちらの作品、親切なスタッフの方が

「大変な人気で早く行かないと整理券がもらえませんよ。」

と、教えてくださったので急いで一番奥の会場に行き

とりあえず、整理券をGETしたんですけど

どんな作品なんだかさっぱりわかりません。はてなマーク


旧東慶寺仏殿の中に入れるってだけでも良いかなと思ってたら

誰かがスタッフの方に「これは、どういう作品ですか?」って聞いてました。

「裸電球が音楽と共に移動する作品です」とスタッフの方。


この説明を聞いて、いろいろと想像を膨らませていたんですが

実際の作品は、本当にこのスタッフさんのおっしゃるとおりの作品でした。


旧東慶寺仏殿の中に通されると

左の手前の床に何やら機械類が置いてありその機械から伸びた

テグスを目で追ってゆくと、右奥上方に明かりの消えた裸電球。

扉が閉まると同時に闇に閉ざされた空間に厳かな音楽が流れ

裸電球に明かりがともります。

そして、ゆっくりゆっくりテグスを移動して降りてくるんです。


その間約20分。


小さな仏殿に閉じ込められた鑑賞者は、身動きもせず

音も立てずに、ひたすら裸電球を見つめています。


そんな中、小さなお子さんを連れたお母さんが参加してましたが

10分もすると、しきりとお子さんがお母さんに話しかけたり

ぐずったりし始めました。

お母さんは、おろおろしながら何とかお子さんを静かにしようと必死。

上演が終わると、大急ぎでお子さんを連れて退散して行かれました。


小さな子に、こんな空間で大人しくしていなさいというのは

ちょっと無理がありますよね。

なんだかお気の毒でした。


スタッフの人も小さなお子さん連れの方には内容を説明して

お断りするなり、お子さんを預かるなりしてあげれば良いのにと思いました。

実際、先に行ったトリエンナーレのメイン会場では

18禁作品のところにいたスタッフさんが、お子さん連れのお客様に

「お子様の面倒を見ていますからどうぞ」って勧めてました。

これってスタッフ全体に行き渡った指示じゃなくて、スタッフ個人個人の

判断なのでしょうか?


ボランティアスタッフが大勢を占めてこれだけのイベントをするのですから

いろいろと難しいこともあるのでしょうね。


この記事、もう1回続きます。ニコニコ