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高校アメフト関西決勝 立命館宇治高校×関西学院高等部の強豪校対決は予想を裏切らない大熱戦に! 逆転に次ぐ逆転の死闘となった関西決勝は意外な結末に。TFPのキック1点の差で関西決勝を勝ち抜いたのは立命館宇治高校! 立命館宇治高校が二年連続のクリスマスボウル出場を決める!
大変遅くなりましたが、11月24日に行われた高校アメフト全国大会準決勝、関西地区決勝の模様をちょこっとレポします。
前半戦、立命館宇治高校のディフェンスの強さをまざまざと見せつけるスタートとなりました。コイントスで後半をチョイスした立命館宇治高校はディフェンスからスタートを選択。それが功を奏しました。
QB11前島仁(3年)率いる関西学院高等部オフェンスは、いつものようにオフェンスを展開。しかしパスプレーを、立宇治LB7伊藤龍馬(2年)がインターセプト! 攻撃権を手に入れます。
守備のビッグプレーからチャンスを手に入れた立命館宇治高校は、一気に得点を狙います。最後はQB5庭山大空(3年)→WR97山下憂(3年)へのパスが成功しタッチダウン! キックも決まり7点を先制します。
まだまだ第1Qながら、立宇治ディフェンスの勢いが止まりません。そのすぐ後の関学高等部オフェンスもDB11小林一聡(2年)がインターセプト! 立宇治はまたもやオフェンスが回ってきます。
ここから立宇治オフェンスが慎重にドライブ。RB8南田億(3年)、RB30村上太智(3年)のランなどで迫るもゴール前1YDで4thダウンへ。
4thダウン1、Goal to GO! 立宇治のギャンブルはリバースからボールをもらったWR13関口温暉(3年)がQB5庭山へのパスを決めタッチダウン! スペシャルプレーをものにした立命館宇治高校。キックは失敗も、第1Qで13点をリードします。
1Q終了【立命館宇治高校 13-0 関西学院高等部】
オフェンスで2ターンオーバーを喫してしまった関学高等部はここから反撃です。QB11前島のラン、RB7澤井尋(2年)のラン、WR88八木孝太(3年)へのパス成功などでフィールド中央付近まで攻め込むと、最後はQB11前島がエンドゾーンへ飛び込みタッチダウン! 13-7とワンポゼッション差に追いつきます。
前半終了間際。得点したのはまたもや立命館宇治高校でした。関学高等部のパントを立宇治WR13関口がパントリターンタッチダウン! 2ポイントコンバージョン不成功ながら前半を終了し19-7と立命館宇治高校が12点をリードして折り返します。
前半終了【立命館宇治高校 19-7 関西学院高等部】
しかし後半に入りモメンタムを引き寄せたのは関学高等部でした。関学高等部は持ち前のランオフェンスが大爆発! RB27松野優太(3年)、RB7澤井らのランオフェンスでフィールド中央付近まで迫ると良いところでQB11前島→WR5坂口翼(2年)へパスがヒット! そのままRACでロングゲイン! ゴール前3YDまで前進します。
【動画】 QB11前島→WR5坂口翼(2年)へパス成功&ロングゲイン! 音が出ます。注意!
最後はRB7澤井がエンドゾーンに飛び込みタッチダウン! キックも成功し、関学高が19-14とじわりと差を縮めます。
さらに追加点をあげたのも関学高等部でした。自陣からの攻撃をRB7澤井のナイスゲインなどで敵陣に迫ると最後はQB11前島のランでタッチダウン! 2ポイントコンバージョンは立宇治DB33青木航(3年)のナイスカットで不成功もスコアは19-20で関学高が1点リード! いよいよ関西学院高等部が逆転に成功します!
3Q残り0:28【立命館宇治高校 19-20 関西学院高等部】
しのぎを削る両チーム。立命館宇治高校もこのままでは終われません。後半戦、ランプレーで好ゲインを連発している立宇治はRB8南田のロングゲインで敵陣40YDまで前進すると、その後もRB30村上のランでゴリゴリと前進します。立宇治ゴール前より、最後もRB30村上のランでタッチダウン!
【動画】RB30村上のランでタッチダウン! 音が出ます。注意!
TFPは2ポイントトライへ。2ポイントコンバージョンを狙う立命館宇治高校はQB5庭山→RB8南田へのパス成功でGOOD! 8点を獲得した立命館宇治高校が、リードを7点に広げ再逆転に成功です!
試合残り8:18【立命館宇治高校 27-20 関西学院高等部】
取っては取り返す後半戦ですがこの後は我慢比べ。ドライブが止まり4thダウンとなった関学高等部は79番安藤柊太(2年)のパントがナイスパント! 立宇治を自陣深くに追いやります。自陣深くからオフェンスが進まない立宇治ですが、ここも「我慢比べは承知」とばかりQB5庭山が3rdダウンパントを選択! 自分からは決して崩れない両チームのヒリヒリした戦いが続きます。
試合残り4:21。7点を追う関西学院高等部は自陣47YDよりドライブ開始。RB27松野優太(3年)のラン、QB11前島のキープ、RB29藤原拓志郎(2年)のナイスゲインなどで敵陣27YDへ。試合は残り2分弱です。
最後はQB11前島がこの日3つめのタッチダウンラン! 27-26と1点差に迫ります。
【動画】QB11前島タッチダウンラン! 音が出ます。注意!
しかしこの後意外な結末が待っていました。関学高のTFP、立宇治DB23松村邑椰(3年)のプレッシャーが目に入ったのでしょうか。同点を狙ったキックが不成功に! ドライブを完遂した関西学院高等部ですが、27-26とわずか1点届きません!
関学高等部はもちろんオンサイドキック! しかしこれをきっちり確保した立命館宇治高校が残り時間を消費しタイムアップ! 大熱戦となった決勝戦は立命館宇治高校がわずか1点差で勝利を掴み取り、クリスマスボウル出場決定です!
立命館宇治高校がクリスマスボウル出場です!
試合終了【立命館宇治高校 27-26 関西学院高等部】
それにしても素晴らしい熱戦でした。両チームスタンドから選手たちに大きな拍手が送られていました!
今思い返してもあの時の興奮が蘇ります! 高校アメフトの面白さ、勝負の厳しさほろ苦さが詰まった試合でした。
まだまだアメフトシーズンは終わらない! 12月22日は全国高校アメフトの頂点を決めるクリスマスボウルが行われます!
今週末12月22日(日)、いよいよクリスマスボウルが行われます!
12月22日 13:00~ @横浜スタジアム
『 Christmas Bowl 』
立命館宇治高等学校 vs 佼成学園高等学校
昨年度と同カードとなりましたこのクリスマスボウル! 立命館宇治高校は初優勝、佼成学園高校はなんとクリスマスボウル四連覇がかかる大会です!
昨年度の悔しさが未だに心に刻みつけられている私としては、どうしても立宇治にリベンジしてほしいところですが、相手は百戦錬磨の佼成学園高校。簡単な相手ではありません。ホーム試合ということもあり万全の準備でもって勝負に臨む佼成学園に対し立命館宇治高校がどんな戦いぶりを見せてくれるのか。
王者佼成か、チャレンジャー立宇治か。
勝負はやってみなきゃわからない!
12月22日はお互い全力を尽くした熱い戦いを見せてほしいと願っています! 私も微力ながら応援の声を届けに現地観戦予定です!
最後は。箕面自由チアさんの写真をお借りして!
「いざ、クリスマスボウル!」
(終わり)