【高校アメフト2019秋 全国大会】関西準決勝の二試合をちょこっと(ま) | アメフト観戦女子(関西)のブログ

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目次

 

強豪チームの対決となったこの試合は前半戦と後半戦でがらりと印象の変わる展開に! 前半戦、立宇治オフェンスを押さえ、攻撃が冴える啓明学院に対し、後半立宇治ディフェンス陣が大爆発! DB4藤井選手をはじめとするディフェンス陣の4ターンオーバーにより、立命館宇治高校が第4Qに大量19点をあげ見事関西決勝に駒を進める!

 
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
立命館宇治高等学校 パンサーズ 0 7 0 19 26
啓明学院高等学校 SAINTS 6 7 0 0 13

 

 

強豪チームの対決となったこの試合は前半戦と後半戦でがらりと印象の変わる展開となりました。

 

 

前半戦、お互いディフェンス陣が奮闘します。立命館宇治高校がQB5庭山大空(3年)を中心に順調に敵陣まで進めたドライブを啓明学院DB10岡村寛伍(2年)がインターセプト! 得点を与えません。

 

 

さらに、立命館宇治高校DL51角本陸(3年)のロスタックルなどで両チームディフェンスの活躍が目立つ中、先制点を獲得したのは啓明学院でした。

 

啓明学院P1本田夏樹(3年)のナイスパントにより自陣4YDからの攻撃を強いられた立命館宇治高校。ランでゲインを狙うも啓明DL68新井琉月(2年)らのタックルにより攻撃をおさえられ4thダウン。パントへ。

※両チームディフェンス陣の活躍が目立ちました。DL68新井琉月(2年)選手らのナイスタックル!

 

 

このパントが短く、啓明学院は敵陣40YDからのドライブを手に入れます。エースQB12新井優太(3年)率いる啓明学院オフェンスは、RB29福田丈陽(3年)のワイルドキャットなどで前進すると最後はQB12新井→WR80三上陸(3年)へタッチダウンパスがヒット! キックは不成功も啓明学院が6点を先制します!

 

 

返すドライブで立命館宇治高校も負けずと反撃です。QB5庭山からWR13関口温暉(3年)、WR3松本永遠(3年)へのパス成功などで敵陣まで前進すると、最後はQB12庭山→RB8南田億(3年)へパス成功そのままRACでタッチダウン! K7伊藤龍馬(2年)のキックも成功し立命館宇治高校が逆転に成功します!

 

 

前半残り5分半、啓明学院自陣26YDからのドライブが見事でした。RB29福田のラン、RB31狩野史弥(3年)のランなどで着実に前進すると、QB12新井→WR87東佑樹(2年)パス成功FD! 敵陣14YDへ迫ります。その後立宇治DB11小林一聡(2年)のパスカットで3rdダウン5に追い込まれるも最後はQB12新井優太のドローでタッチダウン! K1本田のキックも成功し啓明学院が13-7と再逆転に成功! 前半を6点リードで折り返します。

 

 

前半終了【立命館宇治高校 7-13 啓明学院高校】

 

 

<後半>

後半に入りお互いオフェンスが進まず膠着状態が続く中、局面を動かしたのは立命館宇治高校のディフェンス陣でした。啓明学院自陣48YDという好ポジションからの攻撃を立宇治LB22萩隆之介(3年)のロスタックルの後、立宇治DB4藤井大輔(3年)がインターセプト! 啓明の得点の目を摘みます。

※この試合なんと3つのインターセプトを獲得し、獅子奮迅の活躍をみせたのが立宇治DB4藤井大輔(3年)選手! 低いボールを反応良く奪い取る見事なインターセプトを皮切りに、次々とビッグプレーを生み出し啓明オフェンスの前に立ちはだかりました! 球際の強さ&集中力に勝利への執念を感じました☆

 

 

ディフェンスのビッグプレーで攻撃権を手に入れた立宇治はこのチャンスをしっかりと得点に繋げます。ノーハドルを使いながらWR3松本永遠へのパス成功、RB8南田のランなどで前進すると、ロンリーセンターの隊形からQB12庭山がロングゲインを獲得しFD! 敵陣27YDまで前進します。その後4thQに突入した後のゴール前の攻撃。最後はQB12庭山→WR97山下憂(3年)パス成功タッチダウン! TFP、キックは不成功となり13-13と立宇治同点に追いつきます。

※写真はこの試合大活躍の立宇治WR3松本永遠(3年)選手のパスキャッチ!

 

 

その後も立宇治ディフェンス陣が「後半の啓明」の攻撃を悉くシャットアウト。立命館宇治高校DB4藤井がレシーバーと競り合い再度インターセプトを奪うと、さらに回って来た啓明オフェンスでも立宇治DB33青木航(3年)のタックルにより浮いたボールを立宇治DB33青木航(3年)がインターセプト! 啓明オフェンスの望みを打ち砕きます。

※インターセプトの後、大きく手を挙げる立宇治LB1永田大和(2年)選手!

 

 

ビッグプレーにより手に入れたドライブを、立宇治はQB12庭山→WR13関口へのパス成功でのタッチダウン、さらにもう1本、RB30村上太智(3年)のタッチダウンランと得点に繋げた立命館宇治高校。立命館宇治高校が第4Qに大量19点をあげ逆転勝利! 関西決勝出場へのチケットを手に入れました!

立命館宇治高校、第4Qに19点を獲得し逆転勝利! いよいよ関西決勝、クリスマスボウルまであと一つです!

 

 

試合終了【立命館宇治高校 26-13 啓明学院高校】

 

 

立命館宇治高校はなんといってもディフェンス陣! DB4藤井大輔(3年)選手をはじめとするディフェンス陣のパフォーマンス――――少し荒れたボールにも食らいつく球際の集中力、そして一対一で競り勝つ強さが啓明オフェンスを打ち砕きました! いやー、凄かった。ディフェンスのビッグプレーをしっかりとタッチダウンに繋げたオフェンス陣も見事で、まさに総合力での勝利といった印象でしたね。立命館宇治高校がクリスマスボウルにまた一歩近づいた試合でした。 

 

 

一方の啓明学院はやはりターンオーバーの多さが誤算だったでしょうか。前半戦からモメンタムは啓明にあるように見えただけに悔しさもあるでしょうが、ここは立命館宇治高校のディフェンス陣を褒めるべきですね。前の関大一高戦の逆転フィールドゴール成功など忘れられない試合をたくさん見せてくれた啓明学院。選手の皆さんには感謝で一杯です。3年生の皆さんお疲れさまでした。また、大学でプレーする姿を見せてくれると嬉しいです!

 

 

大阪1位対兵庫1位の対決は近年まれにみるディフェンス合戦に! お互い強力なオフェンスを持つ両チームがなんと第4Qまで無得点という我慢比べの中、抜け出したのは箕面自由学園! 箕面自由学園が3点を先制しリードするも関学高オフェンスも土壇場の強さを見せ試合残り9秒で同点に! タイブレークにもつれこんだ大熱戦は関学高QB12前島の独走タッチダウンで6点を獲得した関学高が勝利! 関西決勝に駒を進める。

 

チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TB 合計
関西学院高等部 FIGHTERS 0 0 0 3 6 9
箕面自由学園高等学校 GOLDEN BEARS 0 0 0 3 0 3

 

 

試合は序盤からお互いの良さを消し合う我慢比べとなりました。

 

 

QB11前島仁(3年)率いる関学高オフェンスはWR88八木孝太(3年)へのパス成功などで敵陣まで攻めこむも箕面自由学園DB35波田和也(3年)のロスタックルなどで4thダウン。パントに。

 

 

返す箕面自由学園の最初のドライブはRB34廣長晃太郎(2年)のランなどで前進するも、続くロングパスを関学高DB10渡部大二郎(3年)がインターセプト! ターンオーバーに終わります。

 

 

箕面自由学園、すかさずディフェンスがやり返します。関学高はRB7澤井尋(2年)のナイスゲインなどで敵陣まで攻め入るも今度は箕面自由学園キャプテンDL13鈴木崇与(3年)がインターセプト返し! お互い、攻めあぐねた両チーム。前半は無得点に終わります。

 

 

前半、大きな働きをしたのが関学高のスペシャルチーム陣。P79安藤柊太(2年)のナイスパントにより、箕面自由学園の前半は自陣6YD、自陣1YDと厳しいフィールドポジションを強いられていました。

関学高P79安藤柊太(2年)選手のナイスパント! 前半のフィールドポジション争いを優位に進めました。

 

 

前半終了【箕面自由学園 0-0 関西学院高等部】

 

 

<後半>

後半に入り、関西学院高等部のキックオフを箕面自由学園あまりリターンできず。自陣13YDと厳しいフィールドポジションから攻撃は始まります。しかしこのドライブが見事の一言でした! 箕面自由学園は3rdダウンロングの場面をQB10山口翔(3年)→WR80鈴木絢真(3年)パス成功FD! で切り抜けると、さらにWR19福田竜飛(2年)パス成功や、RB34廣長のナイスゲインやQB10山口→TE13鈴木崇与パス成功でFD更新! 敵陣30YDまで前進します。

※この試合大活躍のRB34廣長晃太郎(2年)選手! 素晴らしいボディバランスでナイスゲイン連発でした!

 

 

その後関学高DL58村田知輝(2年)のQBサックなどで4thダウンギャンブルと追い詰められた箕面自由学園は、QB10山口のキープでFDを更新! いよいよ得点圏に進入します。

 

 

さらにWR3海﨑琢(3年)の活躍などでゴール前まで攻め入った箕面自由学園ですが、関学高DB6長浦良弥(3年)のナイスカバーなどによりタッチダウンはならず。第3Qをまるまる攻撃で費やした箕面自由学園は第4QにK9山原拓也(1年)の21YDフィールドゴール成功! 11分を使ったドライブでついに箕面自由学園が3点を先制します!

 

 

必死に食い下がる関学高はRB7澤井のナイスゲインなどで前進するも、箕面自由学園LB3海﨑のロスタックルにより4thダウン5へ。追い込まれた関学高はQB11前島のキープでFD獲得! 4thダウンギャンブルをキャプテンのランで乗り切ると、再度4thダウン1と追い込まれた場面でもフィールドゴールを狙わずギャンブルでFDを更新! エンドゾーン前まで迫ります。

※関学高はRB7澤井尋(2年)選手が大活躍! オフェンスを牽引します。

 

しかし、ここまで関学高オフェンスを無得点に抑えている箕面自由学園も意地のディフェンス。箕面自由LB81石川誉(3年)?のロスタックルにより関学高は再び4thダウンへ。ここで関学高は同点を狙うフィールドゴールへ。ここは1年生キッカーK14大西悠太(1年)がきっちりと決め、試合残り9秒で関西学院高等部が同点へ! お互い一歩も譲りません。

 

 

試合終了【箕面自由学園高校 3-3 関西学院高等部】

同点タイブレークへ

 

 

試合は同点タイブレークへ。先攻となった関学高はここで伝家の宝刀、QB11前島のキープでワンプレーでタッチダウン! してやったりのタッチダウンでしたが、その後のTFPはスナップ乱れキックを蹴れず。得点は6点となり、まだまだ勝負の行方は分かりません!

※タイブレーク先攻の関学高はキャプテンQB11前島選手がさすがのキーププレー! ここまでキーププレーはあまり入れていなかった関学高。伝家の宝刀がここで抜かれました!

 

 

後攻となった箕面自由学園は、6点以上が必要です。箕面自由学園は自信のあるランプレーでゲインを狙いますが、QB10山口のキープやRB34廣長のランなどで前進するもここも関学高ディフェンス陣が意地を見せ4thダウンへ!!!

関学高LB53日名圭太(2年)選手が箕面自由学園オフェンスをストップ! 箕面自由学園、4thダウンへ。

 

 

もちろん箕面自由学園はギャンブルしかありません! 箕面自由学園はこのギリギリのシチュエーションでスペシャルを準備していました。RB34廣長へのピッチからのパススロー! RB34廣長のパスというスペシャルで一気にタッチダウンを狙った箕面自由学園ですが、これは関学高DB23溝畑翔琉(3年)がナイスカバーでパス失敗! 

 

箕面自由学園が得点をあげられなかったため、関西学院高等部の勝利! 関学高が関西決勝の切符をもぎ取りました!

 

 

試合終了【箕面自由学園 3-3(OT 0-6) 関西学院高等部】

 

 

いやー、どっちが勝つのか解らないハラハラドキドキの好ゲームでしたね!! 特に両チームともしっかりとしたオフェンスを持っているはずなのですがお互いのディフェンス陣が容易に得点を許さず、締まった好ゲームとなりました。箕面自由学園が3点を獲得しその後の関学高オフェンスをパントに抑えたときは「このまま3-0で終わるか?」との念が頭をよぎりましたが、そこは試合巧者の関学高等部。ギャンブルを2つ成功させてきっちりと同点にし、さらにタイブレークでもここまであまり使っていなかったQB11前島選手のランを爆発させて勝利をもぎ取りました!

 

しかし負けて尚、思う。箕面自由学園強かった! 特にラインの強さが素晴らしかったですね。オフェンスではこの日、大活躍のRB34廣長選手のランが目立ちましたが、印象に残ったのはここぞというときのTE13鈴木崇与(3年)キャプテンのパスキャッチでした。試合終了後、キャプテンの「3年間応援ありがとうございました!」の言葉が胸を打ちました。3年生の皆さんおつかれさまでした。また大学でプレーしている姿を見られると嬉しいです。

 

 

 

◆クリスマスボウルまであと一つ! 明日は高校アメフト関西決勝です!

 

 

いよいよ明日は関西高校アメフトクライマックス! 関西決勝です!

明日は同じ万博記念球技場にて

12:00~ 全日本大学選手権・西日本代表校 (準決勝)

関西学院大学×神戸大学

も行われます! 是非どちらもご注目いただきたいですね!

 

 

高校アメフト関西決勝!

 

11/24  (日)15:00~   @万博記念競技場    

立命館宇治高等学校 ×関西学院高等部

 

いよいよ両雄相まみえる決勝戦が明日行われます!

 

お互い相手にとって不足なし! 昨シーズンクリスマスボウル出場校の立命館宇治高校は、昨年の雪辱を晴らすべくクリスマスボウル連続出場を目指し並々ならぬ気合いでもって明日を戦うに違いありません! 一方の春の関西王者関西学院高等部にとっても今年はバランスの取れた良いチームで、何が何でもクリスマスボウル出場を決めたいところでしょう!

お互い立宇治QB5庭山大空選手関学高QB11前島仁選手と一人でも局面を打開できる強力なQBを擁する両チーム。オフェンスのウェポン、コールも多彩で的が絞れません! またディフェンス陣も立命館宇治高校、関西学院高等部ともに十分な戦力を持ち正直予想はつかずどちらが強いかは明日、戦ってみないと分かりません!

 

 

いよいよ明日は関西決勝! クリスマスボウル出場権を獲得するのはどちらのチームなのか。是非、万博記念球技場にて関西高校アメフトの頂点に立つチームを目撃してください。

 

 

(終わり)