「冬の散歩道」
星 野 深 樹
春生まれのあなたと
ベビーカーで散歩した夏
首がすわってまもない頭に
ちょっと大きめのピンクの帽子
ちっちゃなタンポポ飾ってあげて
日陰を探して歩いたね
秋も深まった午後
ちょっとコースを外れて
学校のグラウンドに向かう
体育着で陸上の授業
お母さんも少うし前まで
あんな風にやんちゃだった
あなたもスクスク大きくなって
体育が好きな、元気な学生になってね
と、顔を覗き込んだら
日差しを嫌って
きつめにつむった瞳が
日よけになった私の顔を
不思議そうに見つめる
未知の可能性が無限な瞳
私の期待も拡がっていく
今は冬
私の顔を見て笑うあなた
寒さでちょっと鼻が赤い
だけど時々こうして
外を散歩しようね
あなたの目に映る景色はこれから
真っ白な世界になるのよ