ガラクタニンゲン
錆びたネジや丸っこい石ころを
拾って眺めるのが好きだった
絵を描くこと
歌うことが好きな少女は
大人になった
26歳になった頃
ココロをコントロールすることが
難しくなってきた
最初は戸惑ったけど
そのうち脳内の障害のせいだと理解した
穏やかに過ごせた時もあった
働いたり結婚したり子どもも産んだ
子どもは成長して11歳になった
離婚もした再婚もした
新婚1年が過ぎて
3人で幸せに暮らしていた
女は41歳になっていた
寿命が平均ほどあるならば
半分は過ぎただろうかと思う
何度も脳内の変化と闘ってきた
鬱になることは毎年半年間繰り返した
生きていることが辛かったけれど
毎日食後のお薬が楽しみであった
お薬を飲むと安心して眠ることができた
少しづつ回復していき
日常生活を送れるようになる
ハイテンションになったりもした
そんなことを繰り返した
父は癌で他界した
7年前のことであった
母と娘と暮らしていた
母にはたくさん迷惑を掛けた
娘は小さな頃からママが病気がちで
寝込んでいる姿を見ていた
心配をかけてきた
女は恋をした
夫となった人は優しかった
2人は結婚して女は幸せだった
男は1年間たいへんだった
働いて家事をして子育てをした
毎日があっという間であった
ある日女は夫に不満を抱いた
夫はたいへんだったことを明かした
女は落ち込んだ
また頭の中が壊れそうだった
ワタシノソンザイハミンナニ
メイワクヲカケルダケ
キエタイサヨナラ
頭の中でしに方を考えて妄想する
首を吊るなら立派なロープがいる
あとが汚れたら迷惑だからシート
が必要か
そんなことできそうもない
寝ている状態で刺身包丁で刺せばいい
そんな姿を娘が見たらトラウマになる
お薬を大量に飲むのはどうか
中途半端になったらどうなる
周りがもっと大変だぞ
そもそもじさつしたら保険もおりない
そもそも病気なのでまともな保険にも
入れてなかった
ぐるぐるとそんなことを考える
脳内の炎症でまともな考えではないことは
理解していても重たい感情に支配される
夫が帰ってきた
娘がおかえりと話しかけた
2人は何気ない日常の話をしている
それを聞きながら女は微笑んでいた
娘が幸せそうに生きていることが嬉しかった
女は屋根裏に布団を敷いて横になっている
涙があふれて止まらなかった
夫がロフトを覗いて満面の笑みで
ご飯が出来たと女に声を掛けた
遠くから笑顔を見ていた
夫が作ったオムライスを頬張る
玉ねぎの甘い味わい少し薄味に感じたけれど
これが最後の晩餐かと思うと
とても幸せな味であった
ありがとうおいしかったと伝えたかった
けれど
ごちそうさまとありがとうだけ伝えた
これが女の“人生最後の日”であった
今日のわたしの脳内と家族との話です
双極症になり15年が過ぎました
こんな日はたまにあります
毎回ではないけど引越して1年の間にも
3回くらいはあったかな、、
どうせこの世から去りたいのならば
せめてなにかだれかの役に立ってから
と思ってこうやって今の気分を書きました
オムライスを食べた後に晩のお薬を飲んで
ロフトの布団には娘が眠っていて
今のわたしは落ち着いています
今日は乗り越えたかな
病気になって悪いことも嫌なことも
たくさん経験しました
その代わりたくさん気づかなかった幸せ
を感じることもできるようになったと
思っています
今日感情の波に飲み込まれたのは
家族に迷惑をかけていることが
申し訳なくて辛くなったからです
わたしだけの病気ではない
周りに居る家族にとっても
一緒に乗り越えていかなければ
ならない生活が日々過ぎていくのです
それでも夫はわたしと一緒に居たい
と伝えてくれました
その言葉が温かくて
こんなに大切な人に
大変な思いをこれからも
ずっとさせたくないと思いました
思い詰めてしまったら
湧き上がる感情に飲み込まれること
じさつしてしまう人の脳内が正常ではない
ということがわかります
鬱の時よりは少し元気になって
行動力がある時が危ないみたいですね
双極症の場合は躁と鬱を繰り返すので
危険性が高いと思います
家族が疲弊してしまうことについては
家事が大変な場合はヘルパーさんに来て
もらうことも可能の様です
(そこまで相談したことがないですが)
人はひとりでは生きていけません
頼ったり頼られたり助けたり助けられたり
そうやって繋がっているのでしょう
こんなことを偉そうに書いてる太郎は
先ほどまであの世に行っちゃおう!と
思っていましたし
このブログが
ひとりで辛い思いをされている方の参考
に少しでもなればと思います
いつも支えてくれている家族にも感謝
毎日のことで言葉では面と向かって
伝えられないことばかりですが
当事者目線ではこんな感じです
ご家族の皆さん
大変な時は仲間を見つけて話をしたり
大いに誰かに頼ってください
夫目線で調べていて知ったことですが
相談しても理解されなかったり
別れたらいいと簡単に言われたり
結果的に誰にも相談できなくなったり
ということが多いみたいですね
当事者も苦しいけど
家族の負担が大変です
ともに闘病という感じです
太郎は今晩寝て
また明日も起きて1日を過ごします
ので最後の日というのは今日の太郎だけ
こんな感情に支配されるのも最後の日に
したいものですね