気管支鏡検査体験談(後)(2019/3/14) | ターサンの冒険(たまに暴言)

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ターさんです。日々の思う事、感じたこと、登山やドライブの事(時には愚痴など)を備忘録代わりに書いていこうかなと思います。
 が、その前に先ずは5年前に診断された間質性肺炎のこれまでの経過を記録に残しておきたいと思います。

 

 いよいよ気管支鏡検査が始まりました。

 肩に力が入りガチガチな状態で喉に管を入れられ、そこからカメラが入っていくわけですが不思議と胃カメラを飲んだ時のような、あのオエッとなる感じはありませんでした。


 周りの声や物音ははっきり聞こえているのに麻酔効果なのか、恐れていたような「苦しい、やめてくれぇ~」と泣き叫ぶことも無かったです。

 まあ、そうだったとしても直ちに抑え込まれていたと思いますが・・・。

 

 術前にあれだけ「苦しいだろうな、苦しいはず、いや苦しいに違いない」と自分で決めつけて追い込んでいた分、逆に「おや、おいおい、それほどでもないんじゃね」とだんだん落ち着いていたのです。


 途中で「酸素が下がってま~す!」と看護師さんの叫ぶ声が聞こえ、先生から大きな声で「はい,大きく深呼吸してください!吸ってぇ、はい、吐いてぇ・・」と指示された時も言われるとおりに呼吸を繰り返し、「酸素、戻りました」の声も冷静に聞いていました。

 先生が『完全に寝かす検査ではない』と言ったのは、こういう時に指示通りに動く必要があるからなんでしょうね。


 「はい、水が入りますよ~大丈夫ですか?」との問いかけにも、さっと指をあげて言われていたとおりに「〇」を作りました。

 その後も余裕を見せようとして聞かれてもいないのに「〇」を出そうとしたら,苦しくて暴れていると思われたらしく看護師さんにグッと手を抑えられてしまったほどでした。


 ただ、酷い咳がずっと続いていたのは覚えています。
 本当はずっと苦しくて苦しくて必死に耐えていたのかもしれないけれど、検査中は麻酔で朦朧としており終わった後はその時の苦しさを忘れてしまっているのかも知れませんけれどね。


 ふと「終わりましたよ」の声で我に返る。
「自分の名前、言えますか?」と聞かれたので、またもや余裕を見せて「福山雅治」とジョークで答えようと思ったのですが騒ぎになるといけないので本名を答えてしまったのが少し心残りではありました。

 


 廊下で待っていた相方さんが目を赤くしつつも笑顔で車いすに近づいて来ました。

 聞くと、廊下まで酷い咳がずっと聞こえてきたので、このまま死ぬのではないだろうかと心配になったんだそうです。


 病室に戻り,2時間たってやっと水が飲めるようになりました。

 夕食もなんとか普通に食べられました。
 結論としては、こんな感じなのであれば怖がらずにもっと早く気管支鏡をしておけば良かったなあと思った次第なのであります。