間質性肺炎と診断されてから様子見の2週間が過ぎ、改善が見られませんでした。
血液検査でもカビとかあるいは薬剤による過敏性肺炎でもないと言われ原因も解らないままなのです。
で、再度2カ月後の正月明けまで様子を見ることになりました。
2か月後も変化がない、あるいは炎症がさらに拡がっているような場合はどうなりますかと先生に聞くと、「その時は気管支鏡検査で細胞や組織を採ってタイプを判断することになりますかねぇ。」と申し訳なさそうに言われました。
「き・・気管支鏡検査・・・?」
聞きたくはなかったけれど、残念ながらはっきりと聞こえてしまいました。
実は30年ほど前には医療従事者として病院に勤務していたオジサンです。
気管支鏡検査の現場も何回か立ち合いましたが、患者さんが苦しくて暴れるので周りのスタッフが総出で患者の体を押さえつけていた光景が忘れられないのであります。
検索すると「医師が受けたくない検査の第1位は気管支鏡検査」と紹介されているランキングも良く見るし・・。
まあ、ちょっと水を誤飲しただけでも激しくむせてしまう気管支の中をいくら細いとは言えカメラがニョロニョロと這い回るのですから当然ですかね。
受ける方の身になれば「そんな嫌な検査を患者に勧めるなー!!」と声を大にして言いたくはなりますが自分の治療のために絶対必要となるとそれは仕方がないことなんでしょうね。
どうしても気管支鏡だけは回避したいオジサンは検査をしないでも何かこの肺炎の原因がわからないものだろうかと考えました。
そして、指先が赤っぽく荒れていることがやっぱり気になって仕方がない。
M子先生は膠原病を否定したけれども専門医が診たらまた違うのかもしれない、と思った訳です。
隣町に結構有名な膠原病専門のクリニックがあるので、何とか見てもらえないものかと電話をしてみると、紹介状があれば診療できますと言われた。。
M子先生には内緒で受診しようと思っていたのでどうしたものか?
良い先生なのに「私を信用できないのですか?」みたいな感じになったら嫌だしなあ・・と思いつつ恐る恐る電話をしてみると、なんと「はいはい、ですよねぇ、心配だったらそれが良いと思いますよ。紹介状も準備しておきますからね。」と快諾してくれたのであります。
もちろん『膠原病』も大変な病気には違いないと思いますが、原因不明の間質性肺炎よりは治療法の選択肢がありそうな気がしたのです。