民間大水滸「金鎗将、陽谷県にて湯隆を救う」その3 | 水滸伝ざんまい

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悪しからずご了承ください。

 

金鎗将徐寧と従弟の金銭豹子湯隆の物語の続きをどうぞ。

 

その晩、徐寧はほかの旅人たちと一緒に、

四海客桟という宿屋に泊まることにした。

初秋の季節で、部屋には涼しい風が流れこんできたが、

徐寧は眠りにつけず、自分の部屋の扉の前に歩みよった。

 

すると、店の雇い人たちもまだ寝ていなかったらしく、

数人が集まって、なにか話しこんでいるのが聞こえてきた。

 

「獅子楼で乱闘騒ぎを起こされるとは、

王支配人もとんだ厄介ごとに巻き込まれたもんだ」

「鍛冶屋の親方父娘もあの弟子も、意外と腕が立っていたな」

「おれはよく知らんのだが、かれらは一体何の罪で捕まったんだ」

「梁山の手下だと言ってる連中もいたぞ。

それでさらに厳しく処罰されたようだ」

 

 

「鍛冶屋の弟子」、「梁山の手下」・・

気になるキーワードが次々と出てきました。

獅子楼の乱闘騒ぎは、行方不明になった湯隆と

関係があるのでしょうか。

この続きは、また次回で。