「民間大水滸」解宝、蛇を斬る その19 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

 

なんちゃって翻訳の解宝編も、

のべだらで2年越しになってしまいましたが、

あと数回でけりがつきそうです。

では、続きをどうぞ!

 

 

解宝が寝ころがってから、ほんの一刻もたたないうちに、

突然、人の目を刺すようにぎらぎら輝く

一対の青白い光があらわれた。

その光は、冷たい陰の気が流れ出ている洞窟の天井から、

左側の壁を縫うようにずるずると滑り下りてきた。

 

解宝が目をこらしてじっと見つめると、

青白い光は銅の鈴ほどの大きさがある丸い目玉で、

ゆらゆらと動きながらちろちろと舌を出しているのは、

ひとかかえもありそうな巨大な蛇の頭だった。

 

「化け物の正体は大蛇だったのか!」

解宝は心の中でつぶやくと、立ち上がって猟弓を引きしぼり、

鉄の矢をつがえて、すばやく三本連射した。

しゅしゅっと音を立てて飛んだ矢は、

大蛇の弱点であるふたつの目玉に突き刺さった。

 

目を射抜かれてものが見えなくなった大蛇は、

暴れ狂いながら解宝のいる方へと突っ込んできた。

だが、解宝は一瞬の早業で、

ころげ回る大蛇のすぐそばに飛び込むと、

手につかんだ鋼の刀を振りかぶり、大蛇を叩き斬った。

 

 

原典の冒頭で洪太尉が遭遇したやつかと

思うほどの大蛇が出てきました。

しかし解宝の攻撃に、さしもの妖怪も大ダメージ!

このままうまく退治できるのか、この続きはまた次回で。