なんちゃって翻訳の解宝編も、
のべだらで2年越しになってしまいましたが、
あと数回でけりがつきそうです。
では、続きをどうぞ!
解宝が寝ころがってから、ほんの一刻もたたないうちに、
突然、人の目を刺すようにぎらぎら輝く
一対の青白い光があらわれた。
その光は、冷たい陰の気が流れ出ている洞窟の天井から、
左側の壁を縫うようにずるずると滑り下りてきた。
解宝が目をこらしてじっと見つめると、
青白い光は銅の鈴ほどの大きさがある丸い目玉で、
ゆらゆらと動きながらちろちろと舌を出しているのは、
ひとかかえもありそうな巨大な蛇の頭だった。
「化け物の正体は大蛇だったのか!」
解宝は心の中でつぶやくと、立ち上がって猟弓を引きしぼり、
鉄の矢をつがえて、すばやく三本連射した。
しゅしゅっと音を立てて飛んだ矢は、
大蛇の弱点であるふたつの目玉に突き刺さった。
目を射抜かれてものが見えなくなった大蛇は、
暴れ狂いながら解宝のいる方へと突っ込んできた。
だが、解宝は一瞬の早業で、
ころげ回る大蛇のすぐそばに飛び込むと、
手につかんだ鋼の刀を振りかぶり、大蛇を叩き斬った。
原典の冒頭で洪太尉が遭遇したやつかと
思うほどの大蛇が出てきました。
しかし解宝の攻撃に、さしもの妖怪も大ダメージ!
このままうまく退治できるのか、この続きはまた次回で。