京劇「新作 水滸伝」観劇の覚え書き その5 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

(その他、思い出したこといろいろ)
今回の字幕は、スクリーンではなく、電光掲示板を使用していた。
薄暗い劇場の中で、黒地にオレンジの電飾は、チラチラして少し読みにくかった。
 
鼓上皂時遷は、今回も石山雄太氏が演じている。
日本人の京劇俳優ということで、一段と大きな拍手を受けていた。
 
時遷のセリフの「翠雲楼」(すいうんろう)が、ほとんど日本語と同じ発音で、
ちゃんと聞き取れたのが、ちょっと嬉しかった。
 
華やかなアクロバット演技に気を取られがちだが、
実は、鳴り物の演奏も極上だった。特にカスタネットのような音色の打楽器。
単調な速い連打から、独特の節回しで「歩く」「走る」などの動作を表現するフレーズまで、
まさに緩急自在の名人芸だった。
 
京劇は、別名「ペキン・オペラ」と呼ばれるほど、歌も重要な要素のひとつ。
宋江役の俳優が、良く通るいい声で歌っていた。
 
呼延灼将軍は、京劇でもグレーのじいさんヒゲだった。
 
カーテンコールでは、客席から手拍子が起こり、
しゃがみっぱなしだった王英役の俳優が、すっくと立ち上がって挨拶すると、
どよめきと笑いで、大盛り上がりとなった。
 
(切り絵、次回の予定)
天罡星36名を一巡したので、
以前に切った人物だけのものを、背景付きで再度作り直していきます。
 
再挑戦の第1号は、元ウン城県の押司、
「及時雨」「孝義の黒三郎」と呼ばれる、我らがリーダーです。