京劇「新作 水滸伝」観劇の覚え書き その4 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

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(大名府城内の場)
鼓上皂時遷が登場、「盧俊義と燕青を助けるために、多くの仲間が大名府に潜入したぞ。
おれは翠雲楼に火をつけるんだ」と言いつつ、薪売りに変装した李逵や、
その他の好漢たちに声をかけながら通り過ぎていく。
 
次に、大道芸人に化けた王英が登場、
フルートのような筒型で、振るとシャンシャン軽い音がする楽器?で、
肩や胸を叩いてリズムを取りながら演奏。
「ヤーレン、ソーラン、ソーラン」と、日本の民謡の合いの手を入れたアドリブに、客席は爆笑。
それ以外にも、棒使いや長い竹馬など、大道芸がいくつか登場した。
 
あわや死刑執行の寸前に梁山泊軍が突入、敵味方入り乱れての混戦に。
ここからは、京劇お得意のアクションが息もつかせぬ勢いで炸裂、
立っている人の頭上を跳躍して飛び越えるやら、十数回連続でトンボ返りをするやら、
1本のロープに身体を預けて、手を放したまま頭を下に反り返るやら、
とにかく凄い、としか表現できない。
 
王英が再び登場、素早く突きを入れてくる敵の槍先を、
コサックダンスばりの足さばきで、靴の裏で受け止める、というスゴ技を披露した。
 
救出された盧俊義は、逃げようとした李固を切り殺し、
「これで本当にお尋ね者になってしまった。これからどうすればいいのか」と思案。
燕青と好漢たちが、「梁山泊で大義のために戦いましょう」と呼びかけ、
ついに、盧俊義も入山を決意する。
 
(エピローグ)
大きな「替天行道」の字の背景。
盧俊義と燕青、そして梁山泊の好漢が一同勢揃いしている。
全員、襟首に小さいオレンジ色の「替天行道」の旗を挿している。
 
画像は、パンフ見開きイラストの残りの部分。
中央、薄いグレーの着物が宋江。
その左隣、薄いオレンジの着物が盧俊義。
(もちろん、着物の柄はちゃんと麒麟にしてある)
 
最前列、中腰で刀を振り上げているのが王英。
燕青は、右端の解珍(三又のさすまたを持っている)の左後ろ。
濃いグレーの着物に、手にはでんでん太鼓。
(それは第七十四回で、泰山に行くときの変装だし。笑)