三角地から龍山方向を見渡す。

眼下の一角は すでに廃墟と化していて町ごとフェンスに覆われていました。
いつか誰かが日常を過ごした場所 その営みや悲しみや喜び 祈りもすべて。
記憶のなかの場所になってしまう。


こんな風景に触れるたび
幾層の時間の堆積が その時間の外側にいたはずのわたしの胸に迫ってくるような不思議な感覚をおぼえます。いつも。
次に訪れたときにはきっと 素知らぬ顔で違う街の姿をしていることでしょう。

誰かの いつかの記憶のなかの場所。
世界はそんな場所ばかりなのかも知れません。
撮影地:ソウル特別市龍山区漢江路2街