郊外の大型商業施設から、駅まで 330円


大人1名のバス運賃です。


高校生から20代くらいの若者が多く乗る路線です。



いつのことだったでしょうか。


数名の若い男性客が乗りました。


最後尾の席に陣取り、

バスの中でも大きな笑い声をたてて、よくしゃべる、

見た目、チャラい感じの男の子たちです🕺



駅に到着し、最後に降りたその子たち。


そのまた最後の2人のうちの1人が、


「2人分です!」


と言うと、運賃箱に小銭を投入して、サッと降りていきました。



(えっ、165円⁉)


2人分なら、660円 のはずです。


間違えたのか。


それとも、わざとなのか…。



運転席横に設置された「運賃箱」は、小銭を投入すると、その金額が表示されます。


その表示が、165円  だったのです。



ただ、この表示金額、あまりあてにできません。


一度に投入すれば、問題は、ほぼ無いのですが、

小銭を少しずつ投入されると、


100円、10円、10円、50円、100円…


とその都度表示されるので、全部でいくら投入されたかは、運転手が合計しないとわかりません。


計算の苦手な私は、目で追い、頭で合計することは、とてもできず。


投入するお客さんの方も、途中で何円投入したかわからなくなって、戸惑うことも。


また、速いペースで投入されると、前のお客さんの分と合算表示されてしまうこともあるのです。



結果、

お客さんを信じるしかない! 

となるわけです。



しかし、今回は、一度に投入。

前後に投入したお客さんも、いません。


間違いなく165円の表示通り。


(彼らに、運賃をごまかされたのかなぁ…。)


釈然としない気持ちで、見送ったのでした。




ところが、忘れた頃。

また、同じような状況が…。


若い男性客が、

「2人分です」

と投入して降りた後、表示されたのが、


あれ? また、

165円だ !


だったのです。



さすがに、何かある…。


読者の皆さん、この謎、わかりますか?



ヒントは、


我が社の両替機が

新500円玉に対応していない!

ということです。


          


答えは…



運賃箱も、両替機同様に、新500円玉を認識できません。


では、新500円玉が投入されると、どうなるか。



何と! 

5円 💰

と表示されるのです。



そうです!


彼らは、

新500円玉 + 160円 = 660円

を投入していたと思われます。



ところが、新500円玉が5円と表示されるため、

5円 + 160円= 165円

の表示だったのでしょう。



あの時、


「ちょっと!お客さん! 2人分は660円ですよ!」


なーんて、感情的にならなくてよかった〜😅