バス会社の入社面接に行った時、「結構、ブラックですよ」と言われました。だんだんその意味が分かってきました。


まず、1日の拘束時間が長いこと。

おおよそ、朝は5~6時台から夜7~8時台までの勤務になりますが、給料は乗車してる時間しかもらえません。つまり、拘束時間は長いのに、給料は安い!ということになります。


次に、常に神経を使う仕事だということ。

細い道や右左折時、バスの大きな車体をぶつけないようにあちこちのミラーに目を配り、お客さんの車内事故を防ぐために超慎重な運転をし、さらに路線や停留所を決して間違えないように気を張り詰め…。一度の気の緩みが重大事故につながるわけですから、長い信号待ちの時くらいしか気が抜けません。


もう一つ、休日が少ないこと。月によって、7日の月と8日の月がありますので、3勤1休か4勤1休ペースで休みのシフトが回ってくることになります。もちろん、祝日は関係ないし、お盆や正月も関係ないです。

これは、暦通りに休んでいた教員時代と比べてのこと。一般企業にお勤めの方々からは、当たり前だと言われるかも知れませんが。


先輩方には、「だんだん慣れてくるよ」と言われますし、実際そうなのでしょうが、運転士が辞めていく理由は、こんなところなのではないかと思います。