徳永 英明 Hideaki Tokunaga Concert Tour 2024 ALL BEST 3


に、行ってきました。

 

ポップスのコンサートなんて何十年ぶりでしょうか。

 

部屋に籠ってヘッドホンで浸る10代

前へ前へ出来るだけ最前列への20代

最後方でビール片手にのんびり鑑賞30代


そう考えると座席に座ってポップス鑑賞の46歳はとても正しい音楽との向き合い方の歴史であると自画自賛ニヤリ

 

この人にはとてつもない思い入れがあります。

小5で出会った「さだまさし」のせいで哀愁たっぷりフォークソングにしか興味の無かった少年にとって、彼との出会いはゾクゾクするほど刺激的でした。

 

TVでLOVE IS ALLを聴いて


イケメンで

髪の毛サラサラで

都会的で

ステージングも惚れ惚れするほど熱くてカッコよくて

ちょっと枯れた突き抜けるような高音とメロディーの良さと素敵すぎる歌詞に心臓をブチ抜かれ一発で大ファンに。

 

他にどんな曲が・・・

えっ?エアコンのCMこの人だったの?

じゅわいよくちゅーるマキの曲も?

ドラゴンクエストも?

あ、壊れかけのってなんか聞いたことある!

 

そんなミーハーな出会いでしたが、まぁみんなそんなもんでしょうよ。

自転車飛ばしながら「ウェンズデーイ!」と繰り返し何度も叫ぶ中学生。

青春ですー

 

 

週刊ジャンプとコロコロコミックを買ったら終わってしまう程度のお小遣いで3000円のCDなぞ買えるわけもなく、とにかくレンタルショップで100円のを借りまくりの聴きまくり。一番好きなアルバムはINTROⅡかな。毎日ニヤニヤしながら聞き倒していました。

 

そうそう。Jリーグ発足の盛り上がりに便乗したトレンディードラマ(ぎたんとマルシア出てたな)をくだらねーと思いながらも主題歌の『僕のそばに』が名曲過ぎて毎週観てたのが懐かしい。

 

好きだったなぁ

スマートでした。

佇まいも、言葉選びも、音も。

ものすごく整った顔立ちなのに熱いステージング。

当時はJUN SKY WALKER(S)とかBOOWYとかユニコーンとかカッコいいバンドは沢山いましたけど、荒いものよりスマートで中性的なものを求めていたんだと思います。

 

高校生になってからはそこに特化した物(黒夢とかLUNA SEA)を追い始めるわけで、以降はこの人をそんなに好きだった事なんてすっかり忘れていました。いつだったか「もやもや病」にかかったという噂を聞き、症状に反してなんて可愛い病名なんだと思った記憶はあります。あと大好きな『僕のそばに』にあまりに酷似した曲で某アーティストが大ヒットした際に軽い憤りを覚えた記憶もあります🌸

 

今回同居人がサプライズでチケットを取ってくれまして。いやぁ驚きました。忘れていた上記の記憶が一気に吹き出しました。

 

あの頃の僕はまだコンサートなんて行ける身分ではなかったし、行こうという発想さえありませんでした。音楽は部屋で聴くものだったので。

まさか30年以上経ってあの人のコンサートに行く自分を当時の僕が知ったらなんて言うでしょう。


うらやましいだろオイニヤリ

 

予習しようと思いましたが範囲が広すぎてムリムリ。今から新曲覚えるなんてナンセンス。知ってる曲やってくれる事をただ願うのみ。

 

さて当日。

会場に近付くにつれ、きっとファンだろうなというお洒落なお姉さま方がチラホラ目に付くようになります。会場前はもう全員そうでした。わかっちゃいたけど女子率たけぇ。

みんな品がありますな。ジャンル的に当然とはいえ、申し合わせたような統一感は無く各々がただただ「お洒落して集まって」いる。黒で統一されたロックな客層に慣れすぎた僕には新鮮さしかありません。もうほんとに空気が大人!

 

おひとり様も多い。いいと思います。ライブ(コンサート)はそれでいいのだ。アーティストと自分だけの時間。与える者と受け取る者の2人だけの秘密の時間なのだ。我々は集団ではなく個の集合体なのだ。だからおひとり様は絶対的に正しいのだ。

まぁ2人で行きましたが。

 

とても静かに、あるいは雑談しながら厳かに開場を待つファン達。

和やかで柔らかい空気。

いいのう。ハイソだのう。

 

突然

 

「そーなんすかー!いやーそんなことないですよー!げへ!げへ!」

柔らかな空気を切り裂くような・・・この場に全くそぐわない変なデカイ声。

まぁあんまり書いて万が一本人の目に入って気分を害すのもアレなので優しく書きますが

 

上手くない

話し声がうるさい

なんだその夢は

(※個人の感想です)

 

いや夢はそれぞれ。ただ叶えたいならやりかたが間違いすぎている。ファンなのはわかる。競演したいのもわかんないけどまぁわかる。でも…そのスタンスで空気感で本当に彼が舞台に上げてくれると思うの?俺なら絶っっっっっ対に嫌だけどな。

(※あくまで個人の感想です)

 

あーはやく癒されたい

 

早く本物の声を・・・

開場への期待が急速に高まっていく

そうか

そういう効果があるのか

もしかしてそういう役割なのか?

斬新だな!

 


さて開場。もちろん押し合いへし合いも無く騒ぐこともなくマナーを守って吸い込まれていく人々(普通のこと)。

 

2Fの真ん中。すげえ。最高じゃないか。ステージ丸見えだ。

 

ギリギリでトイレに立ったらオープニングで歴代CDジャケットが映像で流れてたと。

それは見たかった!いつもこうだ!

 

花〜balada〜

えっすごい名曲じゃないか?!

きれいな声だなぁ

言葉に力があって

ピアノとこの人の声ってなんて合うんだろう

知らない曲も一気に楽しみになります

 

You and Me

これも好き

この人の…終盤に向けてドラマチックに展開する所と、同じフレーズ2回繰り返す感じが好きだったって思い出した。めちゃくちゃいい曲。グッとくる。


ここで気付く

恐らくは彼の全ての曲を聴き倒しているオーディエンスの中で、ここまで全ての楽曲を新鮮に味わえている自分はとんでもない幸せ者なんではなかろうか。


鰻だってイクラだって桂花ラーメンだって

初めて食べる時が絶対的に幸せだおねがい


極上のバラード達を初めての舌(耳)で楽しめる特権が今日の俺にはあると自覚。


大将のお任せで❗️という気持ちになります。

 

I LOVE YOU

確かシングルではない知る人ぞ知るアルバム曲だった気がする。オリジナルはいいな。今回予習でジャジーなバージョン聴いたけど「好きだー好きだー」がモタモタしててすごく残念だった。あれはあの言葉はゆっくりだとカッコ悪いね。


〈MC〉

時の流れに身をまかせ

さよならの向こう側

いい日旅立ち


カバーから好きになったわけでないので

この辺はスルー

 歌うめぇなぁ…くらいです


君をつれて

知らない曲だけどやはりオリジナルはイイ

 

永遠の果てに

当時の僕には特別な曲でした。

完璧です。

「燃えながら降り注ぐ星達よ

その旅の終わりに

あんなにも眩しく輝くのは

哀しみのせいじゃない」


なんて歌詞

なんて才能

なんたるロマンチスト

本当に身震いするくらい好きな歌詞

 

〈MC〉

 

レイニーブルー

切なさ大爆発の名曲

電話ボックス今はない

かけなれた番号なんてない

だから指を止めることもない

なのに爆発してる


私も今日はそっと 雨ぇーのフレーズが神がかっている

 

最後の言い訳

意外とみんな知ってる曲

レイニーブルーでもレディオでもなくこれ?って

カラオケで誰か歌うたびに驚かされる


夢の続き

大好きな曲

なにこれ

そして、今日聴けるとは

あいわなせいえー♪

最高ー!

 

ROUGH DIAMOND

ドラマチック展開

そしてロック

この頃が低迷期だったのはきっと

世間が彼に男っぽさを求めていなかったから

 

情熱

ロック!

ビートを刻んでいるよ!

俺は好きだよ!


 

Wednesday Moon

おおおおお

青春まってた!

ウェンズデーい!!

 

〈MC〉

カバータイムかつ

ウェンズデー余韻の中でトイレタイム

  

〈MC〉

 

壊れかけのRadio

昔ライナーノーツ読んでデビュー以来迷走してたけどこの曲が転機になったって書いてあったの思い出した。怪しい記憶だけど

売れた曲は基本嫌いだけど

これは間違いない

こんなのみんな痺れるに決まってる

男の子はズキュンだ天才め

 

〈ENCORE〉

 

もう一度あの日のように

 特別な曲パート2。


どこかでー

どこかでー


…大人に憧れたなぁ

緑の風ってどんな風だろうと


青春爆発の名曲だ


終りじゃー………テテッテ……ないっさあぁー!

が大好きすぎてジンジンくる

やはり貴方はリフレイン!

どこまでもリフレイン!!

 


時々立つ人々。もちろん立たない僕。楽しみ方は自由。

隣のおひとり様女性もずっと座ってたけど、好きさはビシビシ伝わってきました。まさに彼と対話しているようでした。

それぞれがいい時間を過ごしている。

いいなぁコンサート。

 

あー充実。何とも言えない満足感に包まれながら会場の外へ

 

 


・・・・まだいる。

まさか歌う気か?

まさかこの余韻を俺から奪おうというのか?

 

ものすごく足早に会場を去ります。

ありがとう八王子。