母の味
それは「ちらし寿司」です
もう今では昔話
父が生きていた頃
なにかある度
父が「ちらし寿司つけたれや」
と母に言ってたと聞いていました。
「つけたれや」の意味は
よくわかりませんが
方言でしょうか?
使ってあげたらの意です
仲良く
父に味見をしてもらいながら
母が作ってくれ
我が家の何かごとには
ちらし寿司が食卓に並んでました
真似して
作ってみるのですが
全然あの味にはならないのです
また
母に教えてもらおう!なんて思ってる間に
こんなに歳をとりました…
そんな母が先日
遊びに行くわと言ったら
「ちらし寿司作っとくわ」
と言ってくれたのです!
最近は
食事は持参するものでしたので
びっくりしましたが
嬉しくて
お嫁ちゃんが里帰り中の
息子も誘ってみました!
おばあちゃんのちらし寿司は
最後かもしれないよと
失礼ながら息子に言いました。
息子も連れていくと
母に言うと
「ちらし寿司はインスタントだよ」
との返事。
ちょっと残念でしたが
そりゃそうだな〜
それでも作ろうと思ってくれた気力に
感謝して
行きました
すごい!
セッティング完了です
錦糸卵までは
大変だろうと持参したのですが
なんと錦糸卵まで
ちゃんと作ってくれてました!
孫が来るなら
足りないかも!!と
朝から
近くの「力餅」さんへ行き
ちらし寿司を購入して
前日から用意していたお揚げさんに詰めて
いなり寿司も作ってくれていました
本来
自分で作ったちらし寿司を
詰める予定だったけど
足りないかも!からの
発想でした…
おばあちゃん
まだまだやるやん
応用力
瞬発力
お見事です
いつも
「しんどい」しか言わない91歳の母の
おもてなし
本当にありがたかったです
しっかり心に焼き付けました。
*母のそんな頑張らんでも…
ってとこと
お腹減ったまま帰らせられないと
多めに作るとこ…
と
何か持って帰らせたいところ
少し「もうええって…」と感じながら
息子に同じことをしている
自分がいることは
十分承知しております
仕方ないよ
親子だもんね