平成30年10月歌舞伎座夜の部 義経千本桜 吉野山 | 癸の歌舞伎ブログ

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平成3010月歌舞伎座夜の部 義経千本桜 吉野山


義経千本桜 吉野山 ヨシツネセンボンザクラ ヨシノヤマ
原作は義経千本桜四段目口の道行初音旅。
作品については当ブログの以下の過去記事を参照されたい。
今回配役は
中村勘九郎(狐忠信)、坂東玉三郎(静御前)、坂東巳之助(逸見籐太)ら。
幕開くと中央に桜の大樹、その前に切り株。下手よりに清元。二重はない。今回は道行から。山おろしにて向こうから静御前出て七三で少しあってまた山おろしで本舞台へ出る。まったくもって類型的なこの道行があるとほっとするのは歌舞伎に毒されすぎなのであろうか?鼓を打つと七三より狐忠信せり上がり。忠信は紫地に源氏車、帯は割ばさみ、わらじを履く。「見渡せば」で忠信わらじを脱ぎ大小を後見に渡す。女雛男雛あり。「継信の忠勤とや」で御簾を上げて竹本が出る。「思いぞ出壇ノ浦」で両袖を脱いで源氏車の襦袢となり、物語。終わると両人上手に入り、籐太出て立ち回りとなりひねられ、静御前、忠信向こうへ入るところ呼び止められフリスビー、ナイスキャッチで幕。忠信ちょっと狐が出そうになるが普通に向こうへ入る。