軍事関連施設でなくても標的にされる説 | VBCテレビブログ放送

軍事関連施設でなくても標的にされる説

日本だと特に在日米軍基地や自衛隊の基地が代表例ですが、『基地があると他国の軍事標的にされる』という意見を伺う事があります。

一理ありますが、有事の際には軍事基地が地域の防衛を担う働きをする事があるかもしれません。近年、中国の軍事的な脅威が増しつつあることから、中国が近い将来、武力で制覇すると言われる台湾に最も近い与那国島に自衛隊基地が設けられた事がありましたが、島の世論を二分しました。

本当に有事の際にはもはや基地どころか電柱1本、バス停1つ、イヌ小屋1つすら攻撃目標にされかねません。

というのは、広島に原子爆弾が投下された際には、病院(島病院/現・島内科医院)の上空でミサイルが炸裂しましたが、軍事施設どころか『人道的に最も攻撃してはいけない』であろう病院が標的となる場合もあります。

近年の戦争も、ガチの軍事施設どころか人畜無害なマンションや市場が軍事標的にされるケースが多いです。本格的な戦闘状態に入ると、『軍事施設だから標的にされる』どころではありません。言葉は悪いですが標的は『何でもアリ』になってしまいます。

基地が有っても無くても、有事の際には何だって軍事標的にされる・・・アニメショップだろうが、メイド喫茶だろうが、ヌードスタジオだろうが・・・。

逆に基地が存在していることで、他国の武力侵攻を食い止めるという抑止力になっている場合もあります。いたずらに基地だけ批判するのは、良くないと思います。


大切なのは、『他国に攻撃させない』様な安定した外交関係を築く事なんですけどね・・・。






イスラエルとイランの紛争では、イラン側の放送局が標的にされ攻撃されたことも。/(C) NTT DOCOMO