毎日新聞、富山県での販売を取り止めでチューリップテレビは? | VBCテレビブログ放送

毎日新聞、富山県での販売を取り止めでチューリップテレビは?

日刊紙としては最も長い歴史を誇る『朝日新聞に次ぐ反日極左新聞』の毎日新聞が、'24年9月いっぱいをもって富山県での販売を取り止める事になりました。当然、コンビニエンスストア等での1部売りも取り止めるという。

ただ、富山支局そのものは廃止せずこれまで通り富山県内での取材は継続させるものの、毎日新聞で特定の地域での販売を一切取り止めるのは初めての事だとか。せっかく富山支局で地元の事を丹念に取材しても、地元でその記事を読める事が出来なくなれば、富山支局の記者もモチベーションが上がらなくなるでしょうね・・・。

毎日新聞が富山県での販売を取り止める理由としては、毎日新聞の富山版は大阪府内で印刷していたことで輸送にかかるコストが増大した事と、富山県内での発行部数が減少傾向にあることから、配送体制の維持が難しくなったのが原因だそうですが、モトをたどれば富山県における新聞のシェアは地元紙の北日本新聞が5割強を誇り、読売新聞が約4割、あとは北國新聞が1割ちょっと・・・。

毎日新聞は何故か奈良県でシェアトップ(約2割台半ば)だったりするのですが、富山県ではとても毎日新聞の割り込む余地が無かったのも影響したのでしょう。

正直、こういった展開になるとは想定外でしたが、もし毎日新聞が販売取り止めとなるとイの一番で名が挙がると思われたのが、『毎日新聞系の放送局が無い』秋田県なのではないか?と思いました。秋田県も新聞のシェアは地元の秋田魁新報が5割以上牛耳っており、あとは読売新聞と朝日新聞が2割程度で拮抗しており、やっぱり毎日新聞の割り込む余地がありません・・・。

ましてや、富山県はインテックや三協立山や富士薬品等といった大手上場企業が多い上、『毎日新聞系の放送局』であるTUTチューリップテレビ(TBS系)が存在し、毎日新聞的には秋田県よりは重要な存在なのではないか?と思っておりましたが・・・。

毎日新聞はかつてTUTチューリップテレビの"株"を所有していた時期があった反面、秋田県の放送局の株は所有した事が全く無く、毎日新聞のシェアそのものもかなり微々たるものなので、今回の富山県からの"販売撤退"に驚いております。

これは『曲りなりに系列』の放送局であるTUTチューリップテレビにも、少なからず影響を与えるのではないでしょうか?

TUTチューリップテレビも富山県から撤退するとまでは言えませんが、経営厳しい"平成新局"として将来的には隣県のTBS系列局で少なくともTUTチューリップテレビよりは組織の規模が大きいであろうBSN新潟放送かMRO北陸放送に放送業務をまるまる委託させる・・・なんていう可能性はないでしょうか?

また、毎日新聞の富山県からの販売撤退を受けて、テレビ朝日擁する朝日新聞サイドが巻き返しを狙って富山県進出に熱を上げ、TUTチューリップテレビのテレビ朝日系列局へのネットチェンジなんてことは・・・無いか?モトをたどれば富山県の民放3局目は、テレビ朝日系列局という話も過去にあったそうで・・・。


毎日新聞はTBSとの関係が希薄だという話もあり、上記の予想の実現度は非現実的でしょうが、日刊紙の"老舗"にしてここにきての新聞文化の没落ぶりからの富山県からの販売撤退は、同じ様に『オワコン』が言われつつある地方のテレビ局の縮小再編・・・最悪、"撤退"の狼煙にならない事を切望します。






TUTチューリップテレビ。地方の赤字経営の第3セクターの施設みたいなデザインの局舎ですね。/Copyright (c) Tulip-tv inc.