迷走続く秋田市の新サッカースタジアム移転話 | VBCテレビブログ放送

迷走続く秋田市の新サッカースタジアム移転話

サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田のホームスタジアム新設について、話が二転三転し続けており秋田県民・市民を愚弄し続けております。

モトをたどれば秋田県庁・市役所に近い秋田市中心部の八橋(やばせ)にある現スタジアムの老朽化から、秋田市郊外の外旭川(そとあさひかわ)へ新たなサッカースタジアムを建設する構想が持ち上がり、スーパー大手のイオンの外旭川進出構想とも相まって外旭川移転で話が進むか?と思いきや、穂積志(ほづみもとむ)・秋田市長が、空洞化の目立つ秋田駅を中心とした"コンパクトシティー構想"に相反するとして反対を表明するも、その後一転して外旭川での新スタジアム建設に賛成の立場を取りました。

しかし、外旭川に新スタジアムを建設するには莫大な費用が掛かる上、軟弱地盤がある上、イオンの外旭川進出もいっこうに話が進まず、今度は八橋に新スタジアム建設を・・・という話に。

八橋地区はタダでさえ普段から道路が渋滞気味なことから八橋地区の住民からは反対の意見もあり、サッカースタジアム移転話が迷走しております。

確かに現状の八橋のサッカースタジアムが老朽化しており手を入れなければならないのは事実ですが、そもそも住民の反対意見を無視してまでの新スタジアム建設はどうなのでしょうか?

佐竹敬久・秋田県知事は新スタジアム建設についてある程度の応援はしているものの、莫大な費用が掛かる上、外旭川への移転は否定的見解を示したこともあり、秋田市長としては秋田県知事と歩調を合わせた"態度変化"なのかもしれませんが、どのみち県や市から莫大な公金が新スタジアム建設に投じられる事となり、秋田県民・秋田市民にとってはサッカーに興味ある・なし関係無く日々支払う税金が新サッカースタジアム建設に投じられる事になってしまうので、もっと秋田市民の声を直に聞く必要があると思います。

地域活性化という観点からの移転ならば、同じ秋田市内でも過疎化の著しい地域へ移転するか、県単位としてなら更に過疎化の著しい地域へ移転する等、様々な選択肢がある筈です。


当局的には、一部のサッカーフリークしか恩恵を受けられない新スタジアム建設に莫大な公金を投じるのであれば、冬期間の除雪対策に公金を投じるか、数十年単位に渡って通行止め状態が続く県道(15号線※現在、通行止め区間は林道扱い/308号線ほか)を再整備するとか、徳島県の様に行政主導でケーブルテレビのサービスエリアを拡大させるとか、半導体関連企業を誘致するとか、氾濫しやすい河川の整備を強化するとか、もっと広範の市民・県民が恩恵を受けられる分野に公金を投じるべきかとは思います。






昨夏、秋田市中心部では大雨で甚大な被害が出ただけに、新サッカースタジアム建設よりも先にするべき事があるのでは?/(C)2020-2024 The Sankei Shimbun. All rights reserved.