宇宙船サジタリウス

今回は、懐かしのアニメ番組を特集!テレビ朝日系にて'86年1月10日から'87年10月3日まで全77回、毎週金曜午後7時30分から8時迄放送された、日本アニメーション制作の番組でした。

イタリア発の漫画を題材としたアンドレア・ロモリ原作のSFアニメで、『昭和63年日本アニメフェスティバル・アトム賞』なるエラい賞を受賞した実力作だったりします。

未来の宇宙時代、零細宇宙運輸会社"宇宙便利舎"のパイロットのトッピー(声・島田敏)とラナ(声・緒方賢一)は、駆け出しの考古学者ジラフ青年(声・塩屋翼)から、とある依頼を受けます。

それは、学会が認めない自説を証明する為に未開の惑星に調査に旅立ったアン教授(声・岡本麻耶)を連れ戻したいというものでした。

3人は途中知り合った宇宙の吟遊詩人シビップ(声・堀江美都子)を仲間にし、おんぼろ宇宙船・サジタリウス号でアン教授のいるベガ第3惑星へと旅立っていきました・・・。

モトをたどれば企画立ち上げからアニメ放送に至る迄、4年近い歳月を要した難産作品で、ゴールデン帯のアニメにしては当時の社会情勢をも題材にした社会派の硬質な作風が逆に人気を呼び、最高視聴率はナンと19%もマーク!しかし、'87年秋の改編で平日午後7時台にニュース番組枠を立ち上げる事が決まったことから、惜しまれつつも終了しました。

動物の様な個性的なキャラクターデザインも印象的でしたが、制作スタッフの多くは同じ日本アニメーション制作の「ミームいろいろ夢の旅」(TBS系/'83～'85年)からのスライドだったとか。

主題歌は、後の人気アニソン歌手・影山ヒロノブさんが担当!


当地(秋田県)では、本放送当時AKT秋田テレビ(フジテレビ系)で月曜午後7時からスポンサード時差ネット編成されるも、テレビ朝日クロスネット局から脱退したことで'87年3月いっぱいで放送半ばで打ち切られてしまい、後にABS秋田放送(日本テレビ系)で平日午前5時57分からの帯アニメ枠で改めて第1話から放送され直したといういきさつがありました・・・。






動物系のキャラクターデザインながら、社会派の硬質な作風が人気を博した骨太なアニメでした。/©NIPPON ANIMATION CO., LTD.