"樺太"って、今は言わなくなった!? | VBCテレビブログ放送

"樺太"って、今は言わなくなった!?

当局が小学1年生の時に買って貰った、世界地図が掲載された"デスクマット"には北海道の北にやや大きめの離島である"樺太"が掲載されておりました。

樺太の南半分(南樺太)は、日本がサンフランシスコ講和条約で領有権を放棄するも厳密に言えば"帰属国未定"となっていることからどの国の領土にも属さない"白色"が塗られておりましたが、南樺太については日本が占領していた時代の地名と戦後、ロシアが実効支配して以降の地名がカッコくくりで掲載されておりました。

例えば、豊原(ユジノサハリンスク)、敷香(ポロナイスク)、大泊(コルサコフ)、真岡(ホルムスク)等と掲載されておりました。

今の地図はどうなのでしょうか・・・ロシアの地名の方がメジャーになってしまっているのでしょうか。既にロシアが実効支配してから半世紀以上が経過し、北方領土と違い日本も領有権を放棄した地であり、日本の地名は今やスタンダードでは無くなってしまったのでしょうか。今や日本も豊原(ユジノサハリンスク)に総領事館を設けている始末ですからね・・・。

とはいえ、南樺太は正式には"帰属国未定"の地なので、最終的に国際的に正式な領有国であった日本の地名を各種地図に掲載するのが適宜なのではないでしょうか。

ただ、テレビ等では地名どころか『樺太』称は殆ど聞かれません。『サハリン』と言うのが一般的で、"豊原"は"ユジノサハリンスク"とロシア側の地名で報じるのに違和感を抱きます。


別に日本が正式にロシアへ領土を割譲した訳では無いんですけどね・・・。日ソ中立条約を旧・ソ連側が一方的に破棄して日本へ武力侵攻していなければ、もしかしたら樺太は未だに日本領だったかもしれませんからね・・・これについては、得撫島以北の千島列島も同様です。樺太も千島列島も、本来ならば日本固有の領土だった地。泣く泣く領有権を放棄したとはいえ、無条件でロシアへ譲った訳ではないので、日本の地名を最優先にした表記・表現をするのが正しいと思いますが・・・。






一部の新聞では、(南)樺太についてはロシア側の地名のみ表記した地図を掲載しておりますが・・・。/Copyright (C) The Asahi Shimbun Company. All rights reserved.