今回も・・・考えさせられました! | VBCテレビブログ放送

今回も・・・考えさせられました!

BPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられたご意見の中から、当局が『これは』と感じたご意見を考えるシリーズ。今回は・・・

・大地震の被災地で、強い口調で避難を呼びかけたアナウンスは切羽詰まった緊迫感が伝わってきました。

・大地震の被災地以外の視聴者としては、強い口調で避難を呼びかけたアナウンスによって命を守る重要さが強く伝わってきましたが、80代の同居者は『呼びかけで怖くなり、動けなくなってしまうのではないか』と感じてしまい、世代による受け止め方の違いも考えて欲しいと感じました。

→生命の危機にも直結する大地震に関する報道姿勢については、被災地とそれ以外とでは捉え方もまるで違ってきますが、まずは甚大な被害の生じた被災地での人命を最優先として捉えると、多少"煽る"表現の方が切迫感が出てくると思います。ただ、被災地でも災害慣れしていない高齢者はアナウンサーの切羽詰まった表現で萎縮して動けなくなってしまう恐れも否めませんが・・・。

・沖縄県出身の俳優に沖縄の方言で話し掛けて、つられて方言で答えたら"アウト"という企画は、皇民化政策や「方言札」を思い起こさせ、沖縄の歴史を踏まえると安易に笑いにしてはならない内容だと思いました。

→なんちゅう企画だ・・・これは沖縄県のみならず、他の地域の方言でも同じ事が指摘されると思います。要は『方言』をサカナにした企画であり、地方を蔑視した演出でもあります。

・地震の被災者の事を思えば、この時期に大食い対決を見せられることには抵抗があります。被災地が落ち着きを取り戻してから再開してはどうでしょうか?

→それを言うと、未だに東日本大震災の被災地復興は道半ばだし自宅に帰れない被災者もまだ大勢居ます。極論としては、地震云々よりも「大食い番組」そのものに抵抗感が強いのではないでしょうか。そもそも、今は食べ物絡みの番組が多過ぎますよね・・・。入院患者や著しい食事制限を受けている視聴者からすれば、不快に感じられると思います。特に病院で入院生活を余儀なくされている視聴者からすればテレビは数少ない娯楽の1つですが、そんな貴重な娯楽媒体で飲み食い番組ばっかりやられたんじゃ、辛いですよね・・・。

・自然災害の時に全局が同じ内容の報道になってしまうのは仕方がないのでしょうか?視聴者が選択して視聴出来る様に、サブチャンネルを活用する方法は無いものでしょうか?

→特に地上波だと、何の為のデジタル放送なのか?多チャンネルなのがデジタル放送のメリットだった筈なのに・・・。BS・CS波と違い、地上波はデジタル化されてもチャンネルは増えませんでした。ごく一部の都心の独立UHF局やNHKで細々とサブチャンネル放送を実施しておりますが、上記の様な緊急時等の為に、もっとサブチャンネルを有効活用すべきかとは思います。

特に地上波民放局数の少ない地域では、テレビ離れを防ぐという観点からもサブチャンネルを有効に活かして欲しいものです。

・報道番組でキャスターが『YouTuber(ユーチューバー)』という単語を読んでおりましたが、これは正式な職業名とは言えず、分かり易く『動画配信者』と報じるべきではないでしょうか?

→ニュース番組ですら言葉が乱れていると言いますかね・・・『ぶっちゃけ』とか『エモい』とかかつて聞いた事の無い様な言葉が聞かれる時代に成り下がりましたが、『YouTuber(ユーチューバー)』が『動画配信者』と言わなければならないようだと『北朝鮮』も正式名称(朝鮮民主主義人民共和国)と言わなければなりませんね。実際、"北"からは苦情が来た事もありましたが・・・。


BS波も近年ようやくサブチャンネルが有効活用され出し始めましたが、地上波はまだまだ・・・。






特に民放局数が2局しかない宮崎県では、"サブチャンネル"の有効活用は是非とも行うべき!