今回も真面目に考えさせられました・・・ | VBCテレビブログ放送

今回も真面目に考えさせられました・・・

BPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられたご意見の中から、当局が改めて深く考えさせられたご意見に対する所感をお送りします。

・お年寄りを解答者にしたクイズ番組で解答者の意味不明な解答を笑いにしており、同じ世代として見るに堪えません。

→「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」(TBS系)ですね。コレは当局も全く同意見で、お年寄りを笑い者にしている感が否めません。しかし、出演されるお年寄りも強者揃いではありますが・・・。恐らく知ってて出演されているのかとは思いますが、観る側としてはちょっとね・・・少なくとも当局は好意を抱けない演出です。

・番組名に「国民1万人が投票」とありましたが、『アンケート調査』は何時、どの様な方法でされたのか?番組内や番組サイトでは説明がありませんでした。『人気』と紹介された各商品の得票数なども不明で、本当に『1万人が投票』したのか?疑わしいです。

→テレビ朝日系で爆笑問題が司会を務める一連の投票番組でしょうね。確かに、どの様な形で募集されたのか?疑わしい部分はありますね。特にアニメ関連の特集だと、当局の予想とかけ離れた結果となった場合も多々あり、"組織票"もあったりして色々と問題のある部分もあると思います。

・番組のクリスマスプレゼントの応募方法が『各プレゼントに割り当てられた番号に電話をかける』・『当選者には後日スタッフから連絡』というものでしたが、聴覚障がい者からだと電話以外の応募方法が見当たらず、障害者差別解消法の趣旨を尊重して欲しいと感じました。

→こちらは「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー」(フジテレビ系)でしょうか。不幸自慢を電話でして、豪華プレゼントを貰うという・・・。確かに耳の不自由な方は番組参加が困難ですよね・・・しかし、そうなると目の不自由な方も番組参加が出来ない番組もあるでしょうし、障がい者をも含めた番組作りを目指すのは現状では難しいですよね・・・。

願わくば、全ての視聴者が容易に番組参加出来る様な演出が望ましいのですが、そうなると近年やたらと多い"飲み食いする番組"ですら、入院患者や病人等で著しい食事制限を受けている場合だと途端に不適切な番組ともなってしまうので、難しい問題ではありますね・・・。

・『軽自動車の購入を考えてみたい』という投稿に対してラジオ番組のパーソナリティが『(燃料が)軽油なのでおサイフに優しい』とコメントしておりました。ガソリンエンジンの車に軽油を入れると正常に動かなくなり、大変危険です。

→パーソナリティがただ単に無知なんじゃないの?軽(油)自動車だとカン違いされていたのかと?軽油で走れるのはディーゼルエンジン搭載車であり、現在軽自動車で軽油を燃料源としているのは日本国内では製造されておりません。『おサイフにやさしい』のは事実ですが、中には車両本体価格だけだとむしろ普通車よりも高い値段設定の軽自動車もあり、一概に『おサイフにやさしい』軽自動車ばっかりでもないんですけどね。


かつては"乗用ディーゼルエンジン(軽油)"というと、いすゞ自動車の独壇場だったんですけどね・・・。






イタリアの巨匠・ジウジアーロがデザインした流麗な2ドアスポーツクーペの大家・いすゞ117クーペも、末期モデルになるとディーゼルエンジン搭載車が用意され、幼心にドン引きしたものです・・・。