魔女っ子チックル | VBCテレビブログ放送

魔女っ子チックル

今回は、懐かしのアニメ番組を特集!テレビ朝日系にて'78年3月6日から'79年1月29日迄、全45話が毎週月曜午後7時から7時30分迄放送された、魔女っ子アニメでした。

原作が「マジンガーZ」(フジテレビ系/'72~'74年)や「デビルマン」(テレビ朝日系/'72~'73年)等のヒーロー系の漫画・アニメを手掛けてきた永井豪とダイナミックプロが原作だったという、異色の魔法少女アニメでした。

更に本作は東映制作も、数々の魔女っ子アニメを制作してきた"東映動画"(現・東映アニメーション)の制作ではなく、東映テレビ事業部(当時)が制作。実際のアニメ制作は、ネオメディアと日本サンライズ(現・サンライズ)、風プロの3社が担当していたという、異色のアニメでした。

当時、子供向け化粧品で知られた"ダリヤ"より意向を受け、在阪中堅広告代理店の大広が本作を企画し、アニメ制作を東映テレビ事業部に依頼したという。

魔法界から来た魔女っ子・チックル(声・吉田理保子)と、魔法に初めて触れた普通の少女・小森チーコ(声・麻上洋子/※最終話のみ潘恵子)の二人が共演するという、"ダブル主人公制"が印象的なアニメでもありました。

本作の主役である小森チックルとチーコは本放送当時に国民的アイドルであったピンク・レディーを意識したキャラクターとされ、魔法を悪用・乱用したチックルが人間であるチーコから罰せられる点も特徴的でした。

小森チーコは今度の新学期に小学5年生に進級する女の子。ふと通りかかった本屋に立ち寄り、綺麗な絵本を気に入るも、既に売約済の絵本・・・しかし、それは実父がチーコの為に購入した絵本で、チーコは難なくお気にの絵本をゲッツ!

チーコが絵本を開くと、絵本の中から女の子の助けを求める悲鳴が聞こえてきました!チーコが助ける方法を尋ねると、その女の子は『クルンカクルンカテコポコテン!』という呪文を唱えるようチーコに促し、チーコは言われるがままにその呪文を唱えると、なんと絵本から女の子が飛び出し、チーコの前に姿を現しました。彼女こそが魔法の国の「魔女っ子チックル」!チックルはいたずらが過ぎたことで、絵本の世界に封印されていたのでした。

最初は『この世に魔法使いなんかいるはずがない』とチックルのことを疑っていたチーコも、やがてチックルと打ち解けあい、魔法の力を借りる事によって小森家の双子の姉妹として生活していくことになります。こうしてチックルチーコの"ラッキーペア"が誕生したのでした・・・。

チーコの住む町で学園生活を送るチックル・・・学校の先生や当時の魔女っ子アニメでは"お約束"のガキ大将や意地悪なお嬢様とその取り巻き、憧れの上級生等、色々な人々との出会いを通して、魔女っ子チックルが人間として成長していくさまを描いた作風でした。

主題歌は"アニソン界の女王"ミッチこと堀江美都子さんで、オープニング主題歌は永井豪先生自らが作詞を担当!


オープニング主題歌にも唄われていた『マハール ターマラ フーランパ』なる呪文が印象的でしたが、永井豪作品としては比較的マイナーな存在かもしれません・・・。






魔女っ子アニメとしては割と刺激的なキャラクターデザインなのは、永井豪作品ならでは・・・か?/(C)ダイナミック企画・東映