秋田県を代表する百貨店・木内の営業休止から幾年月だが? | VBCテレビブログ放送

秋田県を代表する百貨店・木内の営業休止から幾年月だが?

『秋田県の三越百貨店』とまで言われ、包装紙ですら羨望の眼差しで見られた秋田県を代表する百貨店・木内(きのうち)。

『消費税を一切取らない』・『お札のお釣りは全て折り目の無いピン札』・『従業員に優しい午後5時閉店』というかなりクセの強い店舗でしたが、新型コロナ禍の真っ只中だった'20年3月に張り紙一枚で『営業休止』が告知されてから、早4年以上が経過しました。

流石に4年も営業していないと建物内外部の劣化も相当なものがあるのかとは思いますが、建物脇の青空駐車場は雑草がかなり目立ち始めており、秋田市のド真ん中に長きに渡り存在し続けた『秋田県を代表する百貨店』として秋田市側でも『何とかしたい』気持ちもあるようですが、秋田市長ですら『経営者と連絡が取れない』状態だという。

近年、この手の『ご当地を代表する老舗百貨店』の閉店が相次いでおり、木内も大沼(山形県)や中合(福島県)等と同じ運命を辿るのは時間の問題なのでしょうが、木内は4年以上も『営業休止中』という体裁を取り続けているのがポイントです。

たまたま夕方、木内の前を通過したところ建物脇に店名が掲げられた大型の看板に、爛々と"照明"が点灯しておりました。まるで今でも通常営業しているように・・・思わず、声を上げてしまいました。

タイマーで周囲が暗くなると自動点灯する仕組みなのでしょうが、電気代はこの4年間、ずーっと口座引き落としされ続けているんでしょうね・・・大型百貨店の看板の照明なので月当たり相当な電気代が発生している筈ですが、『営業休止中』となると従業員への給与の支払いも継続されているのでしょうか?

もし仮に明日にでも営業再開となると、一から従業員を募集する訳にもいきませんからね。これが完全な『閉店』だと従業員は解雇となるのですが、『閉店』ではありませんからね・・・。しかし、それを確かめようにも『経営者が行方不明』状態では確認するすべもありません。

現状では、再開の可能性は限りなく低いと思います。従業員も既に他の会社へ再就職した可能性が高いだろうし、4年以上も営業していない店舗だと内部の湿気によるカビもかなり発生しているでしょうから、大々的にリフォームをしないと通常営業は出来ないと思います。

そもそも木内は'91年には既に3階の店舗(玩具店やレストラン等)の営業を取り止め、更に'95年以降は1階部分のみ(衣料品店)しか営業していなかったので、建物そのものも相当劣化している筈です。


『秋田の三越』も、今や廃墟一歩手前状態・・・。廃れる一方の秋田県を象徴する存在ともなりつつあります。自動点灯する看板が経年劣化で完全に壊れた時点で、店舗そのものもジ・エンドか。






『秋田の三越』と謳われた木内。4年以上休業中で経営者が行方不明状態でも、"木内"と書かれた看板の照明だけは毎晩爛々と点灯し続けているという・・・。