随分と高くなったよね・・・スズキアルト

『さわやかアルト誕生!』なるキャッチコピーで'79年にデビューしたスズキアルト。

初代は47万円から!(諸経費別)という、今では考えられない低価格で売り出されました。

4ナンバーという"軽ボンバン(ボンネットバン)"という税金の安さも手伝い、爆発的なヒットをマーク!後に他メーカーからも軽ボンバンが立て続けにデビューし"軽ボンバンブーム"を巻き起こしましたが、先代のアルトから軽ボンバンタイプがヒッソリと製造中止となってしまい、現行型はオール5ナンバーの乗用タイプのみの製造・販売です。

ただ、アルトは"営業車"としての需要も高いことから、最廉価バージョンは4ナンバーの商業車ライクな装備ですが、今はそれでも110万円近くもします。

最廉価故、『後部座席の窓ガラスすら開け閉め出来ない』反面、捉えようによっては別に無理してまで付けなくても良さそうな"車線からはみ出すとブザーで警告する"といった各種安全装置が付いていることから、その分、車両本体価格が高くなってしまっております。

初代アルトの頃はエアバックも無ければ、ラジオやエアコンも全てオプション扱い。バージョンによっては、当時の車では標準装備だったシガーライターもオプション扱いでした。本当に欲しい装備だけ付ければ良かったので、自動車メーカーが一方的に付けてよこす要らない装備が付いてこないということで、ユーザー自身がカスタマイズ出来たのも良かったですね。

それに引き換え、今のアルトは随分と高くなってしまったんだなと。

最初からエアコンが標準装備だし、排気量も550ccから660ccへバージョンアップしているし、寸法も大きくなりました。そして上記に触れた通り、各種安全装置が付きました。その分、50万円近くも高くなってしまったと。


安全装置も含めて、購入者側がもっと"カスタマイズ"出来るともっと安くクルマを買えるんですけどね・・・。今、初代アルトをデビュー当時の価格(47万円)で売り出したら、バカ売れするのではないでしょうか。






47万円で売り出された初代スズキアルト。赤いボディカラーは女性にもバカウケしました。






インパネ回り。余計な装備が無いスパルタンかつシンプルな作り。コレでイイんですけどね・・・。