やはり"投手"が・・・なヤクルト | VBCテレビブログ放送

やはり"投手"が・・・なヤクルト

いよいよペナントレースの開始直前ですが、今年もヤクルトは"投手"が・・・心配ですね。

開幕投手候補の最右翼だった小川が、オープン戦半ばに上半身のコンディション不良を訴えて戦線離脱。幸い、シーズンを棒に振る様な重症ではありませんでしたが、今季"こそ"復活が期待された奥川も春季キャンプ途中で早々に戦線離脱。肩や肘の故障では無さそうですが、こうも負傷離脱が続くと戦力としてまともに計算出来ません。

球界最年長の石川は年齢的な衰えが隠しようも無く、戦力として果たしてどれだけ力になれるのかと?現状、開幕からの先発ローテーションはサイスニード・吉村・高橋奎二・小澤らが想定されますが、弱いよなぁ・・・。外国人投手のロドリゲスとヤフーレも先発候補ですが、外国人登録枠との兼ね合いもあり、首脳陣の判断も難しいところです。新・外国人投手のエスパーダをリリーフ起用するとなると、常時一軍登録しなければ意味が無いので、先発型のサイスニード・ロドリゲス・ヤフーレの3人を交互に一軍登録していくとかしないと、せっかくの外国人投手も活かされません。

春季キャンプ中に脚を負傷して戦線離脱した抑えの田口が早々に復帰出来たのは明るい材料ですが、春季キャンプではブルペン入りが最も遅く、あまり投げ込みを行っていないであろうことから、再び負傷離脱されないか?と心配です。

ヤクルトの投手陣の弱さは長年に渡って指摘され続けている課題であり、当局の様なド素人が心配するまでもなく、昨季のチーム防御率(3.66)は12球団ワースト、先発投手陣の防御率(3.95)も12球団ワーストでした。

当然、こういったデータは球団側でも当局以上に深刻に捉えている筈ですが、昨秋のドラフト指名選手は正直、首を傾げる指名ぶりでした。

まず、支配下選手登録されるドラフト指名選手数は5人。これは"'23年の日本一チーム"の阪神よりも少ない!その阪神は"投高打低"のチームですが、それでもドラフト指名6人のうち4人が投手。しかも、何れも大卒~社会人出といった『即戦力』を見越した投手ばかりで、あとは高卒の内野手でした。

当局が逆に"虎党"だったら、『投手よりも野手を多く獲得すべきだったでは?』と思うところでしたが、野球は投手が重要だということから、現時点でも投手王国なのに更に投手を獲得してチームの強さを更に不動のものにしようとしているのも伺えます。

昨季、セ・リーグ2位の広島もドラフト指名6人のうち4人が投手で、やはり何れも『即戦力』を狙ってか全て大卒の投手で占められました。

昨季、最下位に終わったとはいえ"投手王国"の中日ですらドラフト指名6人のうち4人が投手で、3人が即戦力系の大卒~社会人出です。

パ・リーグでは、投手王国・オリックス、そしてソフトバンクもドラフト指名7人中5人が投手。このうちオリックスでは3人、ソフトバンクでは4人が大卒~社会人出で、楽天もドラフト指名8人中、5人が投手。2人が大卒です。

ヤクルトもドラフト1位指名も西武にクジ引きで敗れた武内を1位指名出来た西武は、ドラフト指名7人のうち6人が投手!このうち4人が大卒~社会人出~独立リーグ出です。

ヤクルトはドラフト指名選手が5人でそのうち3人が大卒~社会人出の即戦力系投手でしたが、早くも2人が新人合同自主トレーニング中に負傷離脱してしまい、辛うじて社会人出の松本健吾のみ一軍キャンプに帯同しましたが、オープン戦では袋叩きに遭い現状では一軍戦力としては厳しいでしょう。

そもそも、ドラフトで『即戦力』を見越して獲得した筈の大卒系投手2人が早々に負傷離脱するとは、首脳陣の監督不行き届きも甚だしいです。

ドラフトではあと、高卒捕手(鈴木)と独立リーグ出の内野手(伊藤)を指名しましたが、捕手は正捕手の中村が今季で34歳、控えの西田が32歳、松本直樹が31歳と高齢化が進みつつあるとはいえ、内野手は無理してまで指名する必要があったのかと?現状では一塁・オスナ、二塁・山田、遊撃・長岡、三塁・村上がほぼ不動。村上が近い将来、メジャー行きする可能性があるとはいえ、正直飽和状態かと。

現役ドラフトでも投手ではなく野手(元・巨人の北村拓己)を獲得し、あからさまに"投手軽視"な感を抱きます。


ドラフト~現役ドラフトでは、もっと投手中心に指名する必要があったのではないでしょうか。この調子と、今年もヤリ返されそうです・・・。






西武時代、中継ぎで大活躍した宮川哲投手を『先発投手で』としてトレード獲得する等、投手を見る目については疑問符がつく小川淳司GM。NHK総合の「朝ドラ」は熱心に観ているそうですが、こんな人がGMで大丈夫か?/(C)2015 - 2024 Tokyo Yakult Swallows Baseball Club.