チキチキマシン猛レース-ケンケンとブラック魔王のイジワル大作戦- | VBCテレビブログ放送

チキチキマシン猛レース-ケンケンとブラック魔王のイジワル大作戦-

3DO発売30周年を記念して、今から30年前の'94年3月20日にパナソニックから発売された3DO REAL(FZ-1)本体と同時発売となった3DOソフトを特集!

当時『ハッピーメディアクリエイター』なるキャッチコピーで、胡散臭さ全開の存在だった高城剛氏(沢尻エリカさんの元夫)率いるフューチャー・パイレーツから8,800円(消費税別)で発売されました。

本作はCGアニメを"まんま"ソフト化したムービーソフトであり、あくまでも"ゲーム"ではありませんが、日本では3DO本体と同時発売されたことからセールス的には好評を博した反面、新たなゲーム機の本体発売日に徹夜で並んでまで買ったコアなゲーマーが最も欲するもの・・・『徹夜する程ハマるコッテコテのゲーム』では無かったことから、一部では『3DOの商品価値を下げたクソゲー』として酷評されている作品でもあります。

しつこいようですが、本作はあくまでも"ゲーム"ではありません。一部、ゲーム的な要素はあるものの、それはあくまでも"オマケ"的な部分です。しかし、ゲーム要素の薄い本作が『ゲーム』として捉えられてしまったものですから、クソゲーだとして悪評高い存在となってしまいました。そもそも『ゲーム』ではないんですけどね・・・。

本作は、CGアニメを観て、レースの結果を予想して、見事予想が的中するとケンケンとブラック魔王をとっ捕まえる"ミニゲーム"に突入!

高城剛氏は3DOマガジン(徳間書店・刊)のインタビューで『3日徹夜で終わらせて欲しくは無く、家から帰って(アニメを観る感覚で)30分とかで遊んで欲しい』と主張しておられましたが、3DO REAL本体を発売日に徹夜してまで購入したコアなゲーマーからすれば、『3日徹夜で終わらせたい』ゲームを欲していた筈で、本作はその真逆を行く存在でした。当然、評判は良くないワケです。

吹き替えはかつてのテレビアニメ版同様、野沢那智さん、広川太一郎さん、大塚周夫さん、神山卓三さんほか泣く子も黙るそうそうたるキャスティングで32ビットCD-ROM機の3DOのスペックをフルに活かしたフル画面のCGムービーは圧巻でしたが、いかんせんゲーム要素が無さ過ぎました。

レースの予想が外れると、ケンケンとブラック魔王をとっ捕まえるミニゲームがプレイ出来ず、レースの予想と相まってクリアー出来るのは殆ど運任せという有様!タイミングが悪ければ毎回、何度も同じムービー(レース予想が外れた場合)を見せられるハメになってしまいます。当局は辛うじてエンディング迄拝ませて頂きましたが、中には『クリアー出来ない!』という声も。


テレビアニメを観ている感覚で、プレイヤーは"レースの予想をする"ことでアノ「チキチキマシン猛レース」の世界に入っていける・・・3DOが特に標榜としていた"インタラクティブ(双方向)マルチメディアマシン"というハードの方向性に最もマッチングした存在でしたが・・・沢尻エリカさんは、プレイされたのでしょうか?






パッと観、画面そのものはイイ!しかし、プレイヤーが出来る事は大変少なくゲームゲームしているゲームを欲する血気盛んなゲーマーからすれば完全にモノ足りない存在でした。/(C)1994 Future Pirates Inc.All Rights Reserved.WACKY RACES is copyrighted by and a trademark of Hanna-Barbera Productions Inc.All Rights Reserved Licensed by Turner Publising,Inc.






セールス的には好評を博するも、クソゲー評も高かったソフトでした・・・。/(C)1994 Future Pirates Inc.All Rights Reserved.WACKY RACES is copyrighted by and a trademark of Hanna-Barbera Productions Inc.All Rights Reserved Licensed by Turner Publising,Inc.