今回も吠えさせて頂きますっ! | VBCテレビブログ放送

今回も吠えさせて頂きますっ!

BPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられたご意見の中から、当局が『これは』と考えさせられたご意見を取り上げるシリーズ。単純な否定論では無く、良い意味で真剣かつ真面目に考えます。

・陸自射撃場内での銃撃のニュースで、献花に訪れた近隣の小学生くらいの子供が『自衛官は手を振ったら振り返してくれる(親しみを感じる)』という声を伝えていましたが、このケースで子供にインタビューする必要はあったのでしょうか?

→このご意見だけだと自衛隊そのものに否定的なご意見だという様に捉えられてしまいかねないのですが、言うまでも無く我が国の自衛隊は単純な軍隊ではなく、むしろ被災地復興に日々心血注ぐ活動をされている救援隊的な組織であり、将来の我が国を背負って立つ子供の声をも取り上げるのは報道番組としては至極自然の演出なのではないでしょうか。

自衛隊員のなり手も先細りである今、少しでも自衛隊に親近感を抱く子供が増えるのは決して悪い事ではないと思います。

・夕方のローカル情報番組に謎の人が乱入し、気象情報が放送されませんでした。キー局のバラエティ番組の企画で謎の人はその出演者だったのですが、地元では浸水被害があったばかりで、こういう企画は非常に迷惑で、ドッキリ企画の為に多くの視聴者を巻き込まないで欲しいと感じました。

→キー局絡みのドッキリ番組の一演出としては放送するタイミングが適宜では無かったきらいは感じられますが、ドッキリ番組は古くから存在しており、お気持ちは痛い程理解出来ますが、ドッキリ企画そのものを全否定すべきものでもないのかとは思います。

とはいえ、ローカル情報番組にバラエティ的な演出を取り入れるというのも考えモノではありますけどね・・・かといって、毎回"当たり障りの無い"ローカルグルメ紹介だけに終始するのもどうか?とは思いますけどね。キー局の真似は出来ないのでしょうが、地方局側ももう少し"攻めた"演出を勉強する必要があると思います。

・ニュースをランキング形式で扱うことについて、災害に遭った人や事故で亡くなった人や殺された人が居ることから、そういったニュースにまで順位が付けられるのは心が痛みます。

→今や、ほうぼうのニュース・ワイドショー番組でニュースをランキング形式で紹介する演出が散見されますよね。代表的な例としては土曜夜の高視聴率番組「情報7DAYSニュースキャスター」(TBS系)等ですが、かといって殺伐としたニュース"だけ"除外して取り上げたのでは、番組が成り立ちません。

某声優がSNSで『朝から殺伐としたニュース、いい加減にして欲しい』等と発言されたのですが、ニュースというのはハッピーなニュースだけではありません。場合によっては、思わず目を背けたくなる様なニュースだって多々ありますが、ニュース番組というのはそういった残酷なニュースも伝えなければなりません。結果として多くの視聴者の関心が高かったニュースがランキング上位に来るのであって、これはむしろニュース番組云々というよりは視聴者側に起因する"視聴質"が元凶であると思います。

ランキング形式をいっそ取り止めれば良いのでしょうが、番組によってはそうはいかないですよね・・・。本来、ニュースそのものに順位付けは出来ないのですが・・・。

・2時間番組のサブタイトルで『○○(大手外食チェーン名)SP!絶対食べるべき○○メニュー』と掲載されていて、一企業の宣伝のような番組が多いと感じます。

→特に顕著なのが「ジョブチューン!~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)ですね。確かに宣伝的な印象は受けます。広告代理店を間に挟んで、特定の企業を番組内で大々的に取り上げる見返りに、企業側から一定のマージンでも受け取っているんじゃないか?とすら思えるのですが、全国ネット番組で取り上げられると絶大な宣伝効果が期待出来ますからね・・・。

それ言うとBS Japanextやショップチャンネル等は、チャンネルの存在そのものが一企業のコマーシャルチャンネルになってしまいますが・・・。放送大学も?

不景気なせいか、インターネットでもうっとおしい位、コマーシャル動画が無理矢理挿入される機会が大幅に増えました。某動画サイトなぞ、『コマーシャルがウルサく感じられればカネを払え!』と言わんばかりだし・・・。名前を売ってナンボとはいえ、本当にイヤな時代に成り下がりました。


数字だけを追い掛けてしまうと、物事の本質を見失いかねません。






「ジョブチューン!」で取り上げられました!"的なポスターがちょくちょく当地(秋田県)のコンビニ等でも貼られるのですが、秋田県では番組そのものが放送されていないので無意味です。/Copyright(C) 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.