奇蹟・鬼籍の名俳優~児玉清 | VBCテレビブログ放送

奇蹟・鬼籍の名俳優~児玉清

当局がリスペクトしている俳優を語るシリーズ。

今回は、どうしても「パネルクイズアタック25」(ABC系/'75~'21年)の印象が大変強いお方でしたが、モトをたどれば東宝ニューフェイスとしてデビューされた"銀幕のスター"でした。

"世界のクロサワ"こと黒澤明監督が手掛けた映画「悪い奴ほどよく眠る」(東宝系/'60年)に出演した際は、黒沢監督からこっぴどく虐められ、殴る一歩手前迄頭に血が上ったという。見た目のダンディーさとは裏腹に、若かりし頃は熱血漢だったようですね。

'70年代ぐらいまでは各局花盛りだった"ホームドラマ"常連の俳優として名を馳せる反面、当局好みの刑事ドラマは疎遠だったと思います。

そんな中始まった「パネルクイズアタック25」でのメイン司会は、"児玉イズム"がいかんなく発揮された番組でしたが、一時期、ヤケに呂律が回らない事があって・・・。

通常だと『パリがあなたを待っとります!』と言うくだりを『あなたがパリを待っとります!』と紹介した事があったんですよねぇ・・・驚きました。

「テレフォン人生相談」(NRN系)のパーソナリティーを担当されていたのも、印象的でしたね。最初、何の前知識も無く聴いたら『ああ・・・アタックチャンスの人だ!』なんて驚いたのも懐かしいです。


読書家としても著名でしたが、政治思想的には"右派"だったのが意外でした。靖国神社に日本の首相が参拝することは当然だと主張されていたという。特に中国については『反日運動こそ謀略だ』・『滅茶苦茶な国の何たる妄言暴言か』等と断罪!昭和の俳優さんというと関口宏支配人や宝田明さんや佐藤允さんや菅原文太さんをはじめ、比較的左派系が多い印象を抱いておりましたが・・・。


病に倒れなければ「パネルクイズアタック25」も、もう少し継続出演されていたことでしょう。アタックチャ~ンス!






若かりし頃は、中尾彬さんを想起させる井出達だった?/Copyright(C)Jiji Press, Ltd. All rights reserved.