"七尾こずえ"を語る! | VBCテレビブログ放送

"七尾こずえ"を語る!

「めぞん一刻」(フジテレビ系/'86~'88年)の主人公・五代裕作(声・二又一成)は、下宿先の女性管理人だった音無響子(声・島本須美)に恋焦がれ、遂に結婚にまで至ったのですが、五代にも1つ年下の女性であった七尾こずえ(声・冨永みーな)に慕われ、表面上はガールフレンド的な位置付けではありましたが、五代には"その気"が無く"友達"の域を出ずに終わってしまいました。

一方、七尾こずえ側は"その気"があり様々なアプローチを仕掛けるも、ことごとく空振りに終わってしまいました。

未亡人でもあった音無響子は性格的に物凄いヤキモチ焼きで、嫉妬深い部分もあったことから年下だった五代も思いを伝えるのに一難儀を余儀なくされたものでしたが、対する七尾こずえは無邪気かつ気さくに五代に接してきたので当局的には音無響子よりは好意的に捉えておりましたが・・・。

一ノ瀬(声・青木和代)は五代に対して七尾こずえとの交際を推奨していたくだりもあり、『ああ・・・優柔不断な五代の性格をよく分かっていたな』と"年の功"を感じていたのですが、ネットで見ても七尾こずえに対して好意的なご意見はあまり散見されないような?

そこで今回は"例の方々"風に七尾こずえ論を語って頂きます。(注・実在する人物名とは何ら関係ありません)

関口『エ~「めぞん一刻」の登場人物である七尾こずえさんについてですが、僕なんかねぇ~、五代クンには音無響子さんよりはこずえさんの方が気を遣わなくてベストカップルじゃないか?と思うんですけど・・・寺島さん?』

寺島『マンガ・アニメとしては確かに低いハードルよりも高いハードルの恋愛モノの方がウケるんだけども、現実的な話としては男として決してスペックの高くない五代クンにとっては美人で色気の有る年上で未亡人の響子さんよりもですよ、年下でちょっと色気は無いんだけども気さくなこずえさんの方が絶対にお似合いだし、優柔不断な五代クンだと何かと気を遣ってくれていたこずえさんの方が長い目で見るとですよ、ジャブジャブな関係になっていったと思うんですよ。

こずえさんはお父さんが銀行員でこずえさんも銀行員になるんだけども、ちょっと計算高い部分があってですね、いきなり両親に紹介したりするというくだりがあったんだけど、こずえさんが買ったメロンを五代クンが買った等と言って両親に紹介したり、考えようによってはちょっと計算ずくでイヤな女だという捉え方も出来なくはないんだけど、五代クンの奥手な性格を考えるとむしろバランスが取れているというか、少なくてもですよ、響子さんの両親は気性が荒くて響子さんもバツイチで嫉妬心が根深いことを思うと、少なくとも五代クンには割に合わない女性だったと思えてしょうがないんですけどね。

響子さんだと、現実的に女性経験豊富な三鷹さんの方がコントロールし易くて良いと思いますけどね。』

関口『そうなんだよねぇ・・・こずえさんだと両親も割と温厚そうだった一方で、響子さんだと両親もだいぶ気性が荒かったですからねぇ・・・五代クンだと到底太刀打ち出来ないと思うんですけどねぇ・・・秀征さんなんか、どう捉えます?』

秀征『エエ・・・まぁ、優柔不断で気弱な五代クンだと、快活で明るく、かつ、ちょっとマイペースなこずえさんの方が五代クンにお似合いだと思いますよねぇ。こずえさんの両親もマイペースなんだけど、難しい人達じゃないですしね。対する響子さんの両親・・・気難しいですよね。アレだと、結婚してから色々と難儀しちゃうと思うんですよ。

響子さんそのものも気難しいんだけど・・・以前、響子さんが三鷹さんにデートに誘われた際、三鷹さんの車が調子悪くて歩いて出ていこうとしたら、五代クンが"車で出かけないのか?と響子さんに問うたらですよ、響子さんは皮肉タップリに"エエ!車とデートする訳じゃありませんから!"と五代クンに言ってねぇ・・・アア・・・ダメだこりゃ!と思いましたよ。』

関口『そりゃそうだよねぇ。五代クンとしては気を遣って言ったつもりなのにねぇ。こずえさんだと、絶対にそんな言い方しませんからねぇ・・・最後に、松原さん?』

松原『こずえさんそのものも、ちょっと変わった部分は確かにあったんですけど、その変わりぶりってのがですね、五代クンを良い意味でカバーする様な変わりぶりだったんですよね。要するに、五代クンにとっては気を遣わない範囲内での気遣いであると。まずですね、こずえさんは何に対しても悪気が無いですからね。

ただですね、とても残念だったのが原作では五代クンとこずえさんのくっつきそうでくっつかなかった部分が長きに渡って描かれていたんですけども、最後はこずえさんの先輩だと称した男性が出てきて貯金をパーッと使おうとしてですね、こずえさんにプロポーズしてしまったんですよ。当然、こずえさんは思い悩むんですけど、コレ、悪い言い方をするとこずえさんをカネで買おうとしたのかと?

最終的には、こずえさんは先輩男性のプロポーズを受け入れて幸せになりましたとさ!で終わってしまったんですけど、果たしてこれで良かったのかと?基本的にあまり深く悩まない天然系キャラだったということで、環境の変化にも柔軟性があったんでしょうけど、その先輩男性とは恋愛感情が一切無かった状態から、いきなりプロポーズされてですよ、で、急に結婚して・・・って。

では、これまでの五代クンに対しての思いは何だったのかと?ある意味、変わり身の早い女性の怖さをも感じられるエピソードではあるんですけども、果たしてこずえさんってそんなにズル賢い女性だったのかと?信頼していた先輩からのプロポーズを断れなかったという優しさがあったのかもしれませんけど、ちょっと首を傾げるラストだったと思いますけどね。』

関口『確かにねぇ・・・ラストはちょっと驚きましたよねぇ。と言いますか、先輩男性って、アレ、誰なんですか?これまで全く取り上げられていなかったし、こずえさんとどの程度のお付き合いをされていたのかと?

何か、突然出てきて、学生時代からの貯金を使いたいからとこずえさんにプロポーズしてねぇ・・・五代クン一筋だったんじゃないの?なんて思うと、違和感を抱いちゃうんですけども・・・エ~この件については、この後の"風をよむ"のコーナーでも詳しく取り上げたいと思います。

次は・・・自民党の派閥問題です・・・水野さん、どうぞ。・・・エ?・・・ア?・・・イヤ、一旦コマーシャルだそうです。』

♪サン〇~モ~〇ン~





七尾こずえさん。当局的には響子さんよりも、ダンゼンイイ!/(C)高橋留美子/小学館