奇蹟・鬼籍の名俳優~五代高之 | VBCテレビブログ放送

奇蹟・鬼籍の名俳優~五代高之

当局がリスペクトしている俳優を語るシリーズ。

今回は、天下の石原裕次郎さんが名付け親となったお方です。映画「栄光への5000キロ」('69年/石原プロ制作)で、石原裕次郎さんが演じた主演の"五代高行"の"行"を"之"に変えた上で与えられたという。

モトをたどれば大川橋蔵さんの付き人から、「西部警察」(テレビ朝日系/'79~'82年)のオーディションを受けて見事合格!大門軍団の最若手の兼子仁刑事役で本格デビューしました。

"ジン"の愛称で親しまれた兼子刑事は、第1話から54話迄出演。最終的には殉職という形で番組を去りましたが、大門部長刑事(演・渡哲也)から"鉄拳制裁"を受けても『ありがとうございました!』と返す程、サッパリとした体育会系気質の持ち主でもありました。今だと完全に"パワハラ"でしたが、当時はコレが当たり前でした。

天下の石原裕次郎さんから直々に芸名を付けられた割に、番組開始1年後にアッサリと番組降板となってしまいましたが、初期メンバーでは舘ひろしさん演じる巽刑事(タツ)に続く殉職降板となりました。

'81年には「太陽戦隊サンバルカン」(テレビ朝日系/'81~'82年)に、川崎龍介さんに代わって演じたバルイーグル / 飛羽高之役で初主演を果たしました。

その後、数々のドラマで脇役として出演し続けましたが、平成以降はアニメ番組の声優としても活躍されるようになったのが意外で、「ふたりはプリキュア Splash Star」(テレビ朝日系/'06~'07年)では敵のボス・アクダイカーン役を演じられました。

"西部署の兼子刑事"のイメージが強かった当局は、全く想像出来ないキャラクターの声でしたね・・・。エンディングのスタッフロールを観て『まさか』とは思い続けていたのですが、そのまさか!だったんですね。


アニメの吹き替えでは、三ツ矢雄二さんらからかなり指導を受けたとか。映画「EAT&RUN」('01年)の兼田役を存じていらっしゃる方は、かなりのツウ!






"西部署の兼子刑事"こと五代高之さん。その後は比較的シブい脇役がメインに。/(C)石原音楽出版社