平日午後の生帯ローカル番組を取り止めた局・・・ | VBCテレビブログ放送

平日午後の生帯ローカル番組を取り止めた局・・・

AMラジオ局では平日午後に生帯ローカル番組を編成するのが一般的ですが、NBC長崎放送(NBCラジオ佐賀も含む)では、'23年春から長らく続いた生帯ローカル番組を取り止めて、TBSラジオの生帯番組(「ジェーン・スー 生活は踊る」・「こねくと」→月~木/「金曜ボイスログ」・「金曜ワイドラジオTOKYO えんがわ」→金)を、午後1時から3時50分迄同時ネットするようになりました。

NBC長崎放送というと、かつて"地方局122社経営苦境度ランキング"(ダイヤモンド社調べ)でワースト1位になった局でしたが、やはり経営環境は極めて厳しいんでしょうね・・・。

現在、上記の様に平日午後の生帯ローカル番組を"完全廃止"して在京キー局受けする編成はNBC長崎放送程度ですが、今後はNBC長崎放送に追随する地方局も増えるのではないでしょうか。

かくゆう当地のABSラジオ(秋田放送)も、平日午後の生帯ローカル番組の行く末は極めて厳しそうな印象は受けます。

例えばABSラジオだと平日午後1~3時55分迄、3時間近くにも渡って「まちなかSESSION エキマイク」なるローカル番組が放送されているのですが、目立った提供企業が無い上、パーソナリティーのトークも正直グタグダしがち・・・メール投稿者も、多くが他のローカル番組でもお馴染みの"常連"の方々がメインで"危険領域"に入りつつあると感じます。

午前中に放送されている生帯ローカル番組の「あさ採りワイド秋田便」(月~金07:30~10:50)のメインパーソナリティーは比較的経験豊富なアナウンサーが務めているのでまだ救われるのですが、午後の「まちなかSESSION エキマイク」は経験の浅いローカルタレントが主に務めているので、正直苦しいです。

本来であればアナウンサーをもっと起用して人件費を抑制させたい部分もあるのでしょうが、アナンウサーの数そのものも少なく、近年の"働き方改革"も相まってローカル番組でも容易にパーソナリティーとして起用出来ない部分もあるのでしょう。


質の低いローカル番組よりは少なくとも聴き応えの感じられるであろう、地方局よりは制作力のある在京キー局の番組をネットした方が得策なのかもしれませんが、こんなところにも地方局の厳しい事情が伺えます。






NBC長崎放送の局舎より。一見、マンションみたいな建物ですが・・・こちらも財政事情が厳しい?