旧NHK BSプレミアムの意外な?活用法 | VBCテレビブログ放送

旧NHK BSプレミアムの意外な?活用法

元日早々北陸地域を襲った最大震度7の大地震。特に石川県・能登半島の多くでは未だに震災の爪痕が色濃く残っておりますが、政府の対応たるや被災地復興よりも派閥解体で『それどころではない』というのが感じられ、被災者でなくとも怒り新党でした。

"それでも"NHK総合では『可能な限り』震災関連情報番組を挿入されましたが、震災にまつわる放送は何もNHK総合だけではありませんでした。

旧・NHK BSプレミアム(BS-3ch)では、'23年12月から'24年3月迄(予定)、一部の時間帯を除いて"当たり障りの無い"環境映像を背景にしてNHK BS及びNHK BSP4Kで放送される番組の移設や停波時期を字幕等で説明・周知するチャンネルに格下げされてしまったのですが、NHK総合の"(石川県の)金沢放送局"と同じ番組をサイマル放送するサービスが行われるようになりました。

被災地以外で石川県の震災関連情報を欲する視聴者にとっては、L字画面で次々と告知される被災地の情報がリアルタイムで知れる絶好のチャンネルになっていることと思います。また、石川県内では激しい揺れから一部の放送塔そのものも被災し停波状態となってしまっていることから地元のNHK総合すら視聴出来ない世帯も多々あり、『地上波はダメでもBS波なら視聴出来る』という被災者のニーズに応えるサービスとも言えましょう。

地上波チャンネルをBS波でそのまま放送というと、かつて行われていた"地デジ難視対策衛星放送"を想起させます。BS3chは当初の予定だと'24年3月いっぱいでNHKがチャンネルを返上して、将来的には民放他社による4K放送への割当等に活用する方針だとか。

BS4K放送も、当初の目論見通りに浸透しているとは言い難い状況ではありますが、NHKの肥大化云々は別問題として果たして3月一杯でNHKがBS3chでのNHK総合(金沢放送局)の同時放送を円満に終了させられる程、被災地復興に目途が付くものでしょうか?

現状の展開から言うと、当局的には『あと2ヶ月』で終えられる様なものではないと思います。


BS3chは"将来的には"方向性がある程度見込まれているとはいえ、具体的な予定まではありません。被災地復興が『ほぼ』終えつつある迄、BS3chでNHK総合(金沢放送局)の同時放送を継続させるべきではないでしょうか。






旧・NHK BSプレミアムで放送されているNHK総合(金沢放送局)。L字画面になっているのが特徴的。/Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation). All rights reserved.