1.1能登半島地震時のAMラジオの状況は? | VBCテレビブログ放送

1.1能登半島地震時のAMラジオの状況は?

元日夕方早々、北陸地域を中心に最大震度7の巨大地震に見舞われトンだ正月となった'24年の幕開けでしたが、"災害時に強い"と言われるラジオの放送はどうだったのでしょうか?

当局、仕事帰り(19時台)にカーラジオで色々なエリアのAM民放ラジオ局にダイアルを合わせ続けました。

最も甚大な被害が生じた石川県のMRO北陸放送(AM1107kHz)と富山県のKNB北日本放送(AM738kHz)は受信が困難で判別出来ませんでしたが、新潟県のBSN新潟放送(AM1116kHz)では予定された番組「荻上チキ Session」(JRN系)を変更して逐一、地元の災害情報を流し続けておりました。

当然と言えば当然でしたけどね・・・新潟県は、石川・富山県以上に『数年に一度』の割合で甚大な被害の生じる自然災害が発生し続けているだけに、『災害報道慣れ』ではないのでしょうが迅速な災害報道が行われていたと感じました。

一方、被災地から遠く離れた青森県のRAB青森放送(AM1233kHz)でも、たまたまローカル生放送番組である「伊奈かっぺい旅の空うわの空」が編成されていたのが吉と出て、メインパーソナリティーを務めていた伊奈かっぺいさんらが神妙な口調で災害関連情報も交えつつ、地元リスナーからの投稿と音楽を流しており好感が持てました。

山形県のYBC山形放送(AM918kHz)ではローカル番組こそ放送されておりませんでしたが、元日から通常放送だった「荻上チキ Session」(JRN系)の同時ネットで災害関連情報が報じられておりました。山形県では直接的な被害は無かったとはいえ、山形県迄"津波警報"が発令されていたので気が気でなかった山形県民も多かったであろうことから、報道番組の「荻上チキ・Session」の同時ネット編成が吉と出た形となったと思います。

一方、『我関せず」でガッカリしたのが当地のABS秋田放送(AM936kHz)で、こちらは通常通り「松山千春 スーパーショット2024」(STVラジオほか)を『何事も無かったかの様に』放送・・・。通常だと、月曜午後7時台は生放送のローカル番組「歌謡曲ふれあいリクエスト」が放送されていたものの、元日ということで放送休止にしてしまったのが裏目に出たか?いや、やっていてもやっぱり『何事も無かった』かの様に放送していたんだろうなぁ・・・。


先の東日本大震災時も、ABS秋田放送のローカル生番組はロクに地元の被災状況を報じない『通常放送』だったしなぁ・・・『災害時に弱い』ABS秋田放送という弱さがまたしても露呈する形となってしまいました。






"災害時に強い"?BSN新潟放送。過去には新潟大火('55年)で被災した際には、ABS秋田放送・SBC信越放送・TBSラジオが救済に出向いたということも。/Copyright (C) Broadcasting System of Niigata Inc. All rights reserved.