奇蹟・鬼籍の名俳優~小泉博 | VBCテレビブログ放送

奇蹟・鬼籍の名俳優~小泉博

当局がリスペクトしている俳優を語るシリーズ。

今回は、東宝怪獣映画で"博士"役がハマリ役だったお方ですね。

モトをたどればNHKのアナウンサーで、戦後直後の'50年頃にNHK大分放送局に配属。それから間もなく東宝ニューフェイス第3期生としてデビュー。岡田茉莉子さんと同期だったという。

都会的な明るい持ち味の二枚目ぶりが人気を呼び、特に'56年から'60年にかけて江利チエミさん主演で人気を博した実写映画版「サザエさん」シリーズでのマスオ役が当たり役となりました。

'61年以降は次第にテレビへと活躍の場を移していきましたが、'70年放送開始の「クイズ・グランプリ」(フジテレビ系/'70~'80年)ではメイン司会を務め、アナウンサー経験者とあって、巧みな話術を生かした名司会ぶりで人気を博しました。

当局的にも「クイズ・グランプリ」の司会ぶりは、印象的でしたね。今時の司会者らと違い、品の感じられた上質かつ安定感のある司会進行ぶりには好感が持てました。

ただ、司会業はこのほか「おはよう・にっぽん」(TBS系/'66~'68年)程度でさほど多くは無かったのが意外です。

その後はレストラン経営や日本俳優連合での取りまとめ役に従事したこともあり、本業の俳優業から疎遠となるも、'03年公開の映画「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(東宝系)で俳優業に復帰。同時期には特撮ドラマ「超星神グランセイザー」(テレビ東京系/'03~'04年)にも出演。

その後も単発のドラマ・映画等に出演し続けましたが、'15年5月31日に88歳で旅立たれてしまいました・・・。


落ち着いた物腰が印象的なお方でしたね。






「クイズ・グランプリ」で司会を努めていた頃の小泉博さん。落ち着いた司会進行ぶりが印象的でした。/(C)Fuji Television Network, Inc.