どうか?と感じた「FNS27時間テレビ」 | VBCテレビブログ放送

どうか?と感じた「FNS27時間テレビ」

4年ぶりの放送となった「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系/7月22日18:30~23日21:54)。

「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)と違って、こちらはチャリティー番組ではなくただただ"笑い"を追求した番組となっており、千鳥、かまいたち、ダイアンらをメインに据えて主に若手お笑いタレントが様々なお笑い企画に挑むというくだりでした。

4年間の'19年に放送された前回は、史上初の11月放送というのが裏目に出たか27時間を通しての平均視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、'18年放送の平均視聴率7.3%を下回り、歴代最低を記録。番組のエンディングを飾る『グランドフィナーレ』は8.3%でしたが、今回は27時間を通しての平均視聴率は世帯6.5%、個人4.0%、コア(13~49歳)4.6%で、番組のエンディングを飾る『グランドフィナーレ』の平均視聴率は9.5%と、『4年ぶりの放送』というのが逆に注目されたか前回よりは幾分、視聴率がアップしました。

ネット上での評判も比較的良かった様に見受けられましたが、正直当局的には疑問符の付く番組となりました。

27時間も、お笑いタレントがダラダラとお笑い企画に挑んでいたという印象が強く、やっているお笑いタレント側は楽しんでいたのかもしれませんが、観ている側はあんまり笑えなかったような・・・これは、視聴者側の捉え方・お笑いセンスも大きく影響しているので致し方無い部分もあるのですが、番組タイトルに「FNS」と銘打っているだけに、もう少しFNS加盟各局と連動した企画があっても良かったのでは?

"お笑い"と"FNS"との関係性が、イマイチ希薄だった様に感じられました。

と言いますか、"お笑い"だけで27時間もやる必要があったのかどうか?

FNS加盟各局も、どう捉えたか?も考える必要があると思います。と言うのは、これは当ブログ放送へ寄せられたご意見の中で『週末のFNS加盟局の独自編成』について鋭く突かれたコメントがあり、当局、一本取られた思いをしたからであります。

低迷続くフジテレビの番組だけではメシが食っていけないとばかりに、週末のローカルセールス枠には『待ってました』とばかりに他局系列の人気番組及びスポンサードネット番組を時差ネット編成するFNS加盟局も多いからであります。

特に『フジテレビ以上』の視聴率を稼ぐ日本テレビのフルネット局の無い宮崎県のUMKテレビ宮崎、沖縄県のOTV沖縄テレビ、テレビ朝日のフルネット局の無い富山県のBBT富山テレビ、福井県のFTB福井テレビ、山陰地区のTSKさんいん中央テレビ、宮崎県のUMKテレビ宮崎等では、週末の午前~午後になると『スキあらば』他局系列の人気番組が時差ネット編成されますが、「FNS27時間テレビ」が放送される2日間は独自編成が許されません。

上記掲載局以外でも週末は「開運!なんでも鑑定団」や「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」や「ポケットモンスター」をはじめとしたテレビ東京系の人気番組の時差ネット編成も盛んで、PT枠すら埋まらないキー局の不人気番組を他局系列の人気番組の編成でカバーしているFNS加盟局も多いことと思われるだけに、「FNS27時間テレビ」はむしろ地方のFNS加盟局にとっては"足手まとい"だと捉われていないのかと、逆に心配しました。

かつての「24時間テレビ」では地方系列局の編成事情を汲んで、他局系列のスポンサードネット番組を編成出来る枠を設けていたことがありましたが、「FNS27時間テレビ」もそれぐらいの柔軟さが必要なのかもしれません。


今回もFNS加盟局にしてTOSテレビ大分ではまるまる未ネットで、クロスネットの日本テレビ系の人気番組の編成が目立ち、改めて『商売上手』・『編成上手』な印象を抱きました。「FNS27時間テレビ」の最大のヒーローは、TOSテレビ大分なのかもしれません。






TOSテレビ大分のロゴマーク。フジテレビ系列局にして4chと、どちらかというと日本テレビ系列局としてのスタンスが強い?但し、未ネットの日本テレビ系の番組も多い・・・。/COPYRIGHT(C) TOS TV OITA ALL RIGHTS RESERVED.