個人情報管理が問われるIBC岩手放送 | VBCテレビブログ放送

個人情報管理が問われるIBC岩手放送

岩手県のラテ兼営局でテレビはTBS系列局である"岩手県の民放局の老舗"的存在のIBC岩手放送で、首を傾げる失態が露呈しました。

局きっての中堅女性アナウンサーとして人気を博していた風見好栄アナウンサーが、'23年5月下旬頃、局や局員に無断でIBC岩手放送局員の住所録を、夫で岩手県を中心に活動する番組制作会社"フロムいわて"の代表である野田なおき氏に漏洩した疑いで、始末書の提出と1ケ月の減俸処分となりました。

何でIBC岩手放送局員の住所録を?と思いきや、野田なおき氏が次期盛岡市議選に出馬することで、岩手県内のテレビ関係者の間では『夫の選挙活動の為に住所録を漏洩させたのでは?』と言われているとう。

IBC岩手放送の関係者曰く『風見アナを岩手県で知らない人は居ませんよ。担当番組は、ラジオとテレビで合わせて4本。彼女が司会を務める、土曜の午前中(土09:25~11:30)に生放送しているテレビ番組「じゃじゃじゃTV」は、20年続く長寿番組です。ベテランならではのアナウンス力と、年齢を感じさせない美貌は、視聴者からの強い支持を得ています。

しかし、現場での評判はあまり良くありません。共演するキャスターは衣装の色が被らない様、気を付けているのですが、間違えて被ってしまったりすると、厳しくスタッフに怒ったりと、厳しいんです。出演者も、風見アナには気を遣っています……」

風見アナウンサーの情報漏洩による局内処分について6月上旬に局員へメール通達されたものの、処分内容が甘いという話もあるようです。

『この通達に先立ち、5月23日の株主総会の後に社員が集められ、情報漏洩が有った旨は事前に報告されていました。ただ、その集会でも、メールでも、結局、漏洩の原因は説明されずじまい。こうした会社の対応に疑念が強まっています。

会社の曖昧な説明には憤りを感じますが、処分の内容があまりに甘すぎます。情報漏洩をしたというのに、メール1本だけで済ませるのは、報道する立場の人間としてはあり得ないと思います。

しかも風見アナは『メディアセンターアナウンス部専任部長』という、立場の人間です。ただのアナウンサーではなく、責任ある立場の人間です。そういった人が情報漏洩を働いたにもかかわらず、始末書と1カ月の減俸だけで、何事も無かったかの様に番組に出続けているというのは、報道機関の対応として、問題です。

そもそも、誰でも社員全員の住所が見られるようになっている管理体制が甘かったというのもあります。今回の事件後から、総務部で、利用目的を明確に説明して、本人の同意を得られた上で個人情報を提供する、という流れに変わりました。トラブルが起きてからシステムを変える会社の対応も、拙速だなと感じました』

IBC岩手放送の関係者の"所感"も同意します。というのは、以前にも触れましたが、数年前に当局がIBC岩手放送へ赴いた際、たまたま局員の玄関側を覗いたら、使用済みのVTR素材が大量に山積みになっておりました。

当然、VTR素材には個人情報も含まれていたであろうことは想像出来ましたが、山積みになっていたVTR素材は『誰でも簡単に勝手に持ち出せる』状態で、在京キー局でやったら100%大問題になっている様な状態でした。

既に数年前から、『情報管理に疎い』組織だったのが改めて痛感させられました。

番組編成の面でも昔から『番組の打ち切り』が異様に多く、総じて『いい加減』な組織風土であるのも伺えます。

先の東日本大震災では適宜な震災報道を展開させ『災害時に強いIBC』というブランドイメージが付いていただけに大変残念な失態であると共に、かくゆう当局もつい最近局目掛けてメール送信をしたのですが、IBC岩手放送で放送されているローカル番組への投稿者の個人情報保護についての管理も改めて不安になりました。


風見アナウンサーの情報漏洩と処分については『こちらからご回答することはありません』(IBC岩手放送・談)との事でしたが、IBC岩手放送の視聴者・リスナーへ個人情報管理について改めて正式な説明が必要なのではないでしょうか?





「じゃじゃじゃTV」に出演している風見好栄アナウンサー(写真右)。見た目の美貌と裏腹にかなり悪どい事をされていたとは・・・。/(C) 2023 Iwate Broadcasting, Co.,Ltd.